Intel、Core 2 Duo発売前情報は「膨大」
米Intelは「Core 2 Duo」プロセッサのリリースにあたり、製品情報の事前提供に力を入れる計画だ。
Intelは7月27日、カリフォルニア州サンタクララの本社で開催するイベントで、デスクトップPC向けCore 2 Duo(コードネーム:Conroe)を正式発表する見通しだ。
Intelの計画に詳しい筋によると、同社はこのイベントで、ノートPC向けCore 2 Duo(コードネーム:Merom)の提供に関する詳細も明らかにする。現在このプロセッサは8月にリリースが予定されている。
Intelの経営トップとともに大手PCメーカーの代表が出席するこのイベントで、同社が急ピッチで進めている一連の展開は大きな山場を迎える。同社は現在この2つのプロセッサを、高性能プロセッサの提供者としてのイメージを復活させ、このところライバルのAMDに奪われていた市場シェアを巻き返すための切り札と位置づけており、その一方で、より俊敏な企業への変身を目指す一環として社内業務の調査を実施している。
だが、デスクトップ向けCore 2 Duoに関しては、正式発表に先行して膨大な情報が提供される見込みだ。7月13日を皮切りに、Intel製や大手メーカー製のデスクトップPCに関する第三者によるレビューが多数発表されるからだ。
これらのレビューでは、同プロセッサを搭載した多様なデスクトップPCが取り上げられる見通しだ。同プロセッサのパフォーマンスやクロック速度、さらにはシステム価格といった詳細が紹介され、読者は同プロセッサ自体について豊富な情報を入手できる。ただ、搭載システムはすぐに発売されるわけではない。
これらのレビューでは新チップの情報が提供されるものの、PCメーカーが搭載マシンの受注を開始するのは、7月27日のイベント以降になる見通しだ。また、プロセッサの価格などの詳細も、Intelはこのイベントまで伏せておくかもしれない。
Intelは、6月26日にリリースしたデュアルコアサーバプロセッサ「Xeon 5100番台」(コードネーム:Woodcrest)で採用したPR方法を踏襲しているもようだ。同社は6月26日より前から同チップのパフォーマンスデータ、消費電力情報、そのほか幾つかの詳細を公表していた。だが搭載サーバはこの日まで発売されなかった。
Intelの2つのデュアルコアCore 2 DuoプロセッサとXeon 5100番台は、いずれも同じ回路をベースにしており、それぞれ従来製品と同じかそれ以下に消費電力を抑えながら、より高いパフォーマンスを発揮するように設計されたとされている。アナリストは、Intelはこれまでのところ、サーバ向けプロセッサでこの主張を実現しており、この分野で競争力を高めたと指摘している。IntelはデスクトップPC向けとノートPC向け分野でもこの成功の再現を目指している。同社はノートPC向けのMeromについて、従来と同じ消費電力でより高いパフォーマンスを提供するとしている。
またIntelは、デスクトップ向けのCore 2 Duoは、現行のPentium Dよりも2けた高い性能を提供しながら、消費電力は2けた低く、しかも比較的安価なデスクトップPCに搭載されると豪語している。
新型プロセッサは、当初は高額なマシンにしか採用されないことが多いが、Core 2 Duoを搭載するデスクトップPCには1000ドル未満のものも含まれる見通しだ。Intelは同プロセッサで消費者向けPCやメインストリームのビジネスデスクトップPC向けの販売を開拓できそうだ。
Intelはデスクトップ向けのCore 2 Duoで6000番台のモデルナンバーを採用する見込みだ。クロック速度の異なるモデルが数種類用意され、最速製品は2.66GHzだ。また、ゲーム用のPCやビジネスワークステーションなどでの利用が想定されている2.93GHzのCore 2 Extremeプロセッサも、デスクトップ向けCore 2 Duoとともに正式発表される。Intelは2006年末までにCore 2 Extremeの3.2GHz版を投入する計画だとしている。
7月27日のイベントは、Intelにとってこの忙しい月の締めくくりだ。同社は7月18日にデュアルコアのItanium 2サーバプロセッサ(コードネーム:Montecito)をリリースし、19日には4~6月期決算を発表する計画だ。
ウォール街はこの決算発表で、Intelが実施中の業務調査の結果として、新たな動きが発表されるのではないかと注目している。これまでにこの業務調査の結果を受け、フラッシュメモリの事業体制の見直しやXScaleプロセッサの一部製品の売却が行われた。
一方、デスクトップ向けCore 2 Duoは、8月に登場すると予想される同社のビジネスPCプラットフォーム「vPro」の一部としても利用される。同プラットフォームでは、仮想化技術によりWindowsと並行して動作するパーティションの追加によって、高度なセキュリティや優れた管理機能が提供される。セキュリティや管理機能を実現するソフトはこのパーティション内で動作させることができる。
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