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» 2006年06月26日 16時40分 UPDATE

初のCoreマイクロアーキテクチャ採用「Xeon 5100」国内発表

サーバ・ワークステーション用の新Xeonをインテルが国内発表。Coreマイクロアーキテクチャを採用した初の製品で、TDPを削減した上で処理性能を向上させた“Opteronキラー”だ。

[ITmedia]

 インテルは6月26日、サーバ・ワークステーション用プロセッサ「デュアルコア インテル Xeon プロセッサー 5100 番台」を国内発表した。27日から出荷する(関連記事参照)

 開発コードネーム「Woodcrest」と呼ばれてきたプロセッサで、「Coreマイクロアーキテクチャ」を採用した最初の製品。TDP(熱設計電力)を80〜65ワットに下げ、従来版のシングルコアXeonに比べ消費電力当たり性能が3.5倍に向上しているという。今年第3四半期には、動作クロック2.33GHzでTDP40ワットの低電圧版も投入する計画だ。

 x86互換プロセッサを採用するPCサーバ市場では、米AMDのOpteron搭載機が着実に浸透してきている。新Xeonは動作クロックを抑えつつ、新アーキテクチャの採用で処理性能と省電力性を向上させた。失地回復へインテルが投入する“Opteronキラー”だ。

photo Xeon 5100番台

 Xeon 5100番台のラインアップは3GHzから1.6GHzまで6製品。FSBは3GHz〜2GHz版が1333MHz、1.86GHz・1.6GHz版は1066MHz。L2キャッシュメモリは4Mバイト。製造プロセスは65ナノメートル。

 消費電力の増大を招いた従来アーキテクチャの反省から、新Xeonでは動作クロックを抑えてTDPを削減した。3GHz版のTDPは80ワットだが、他の5製品は65ワット。旧Xeonの2.8GHz版と新Xeonの3GHz版(80ワット)で比較しても40%の削減になっているという。

photophoto

 プラットフォームは、サーバー向けの「Bensley」とワークステーション向けの「Glidewell」。メモリはFB-DIMM(Fully Buffered DIMM)をサポートする。同社によると、FB-DIMMモジュールは現在Registered DIMMとほぼ同等の価格帯で入手可能。2007年中ごろには普及価格帯にまで価格が低下するというアナリスト予測もあるとしている。

製品名 主な仕様 単価(1000個受注時)
Xeon 5160 動作クロック:3GHz(FSB:1333MHz)、TDP:80ワット 9万7000円
Xeon 5150 動作クロック:2.66GHz(FSB:1333MHz)、TDP:65ワット 7万9000円
Xeon 5140 動作クロック:2.33GHz(FSB:1333MHz)、TDP:65ワット 5万2000円
Xeon 5130 動作クロック:2GHz(FSB:1333MHz)、TDP:65ワット 3万6000円
Xeon 5120 動作クロック:1.86GHz(FSB:1066MHz)、TDP:65ワット 2万9000円
Xeon 5110 動作クロック:1.6GHz(FSB:1066MHz)、TDP:65ワット 2万4000円
photophoto Intelデジタル・エンタープライズ事業本部のスカウゲン副社長(左)と吉田共同社長

 都内で開かれた発表会で、米Intelデジタル・エンタープライズ事業本部のカーク・スカウゲン副社長は、旧XeonやOpteronと比べ性能で優位を示したベンチマークテストを紹介。「性能においてインテルはリーダーだ」とAMDへの対抗心を見せた。

 インテルの吉田和正共同社長は「長い間かけてPentium 4アーキテクチャが浸透してきたが、いよいよCoreアーキテクチャに移行する時がきた」と宣言。トヨタ自動車がLexusブランド初のハイブリッド車として投入した「GS450」を引き合いに出し、「GS450は加速性能と低燃費を両立させている。トヨタがハイブリッド車を浸透させたように、Coreアーキテクチャも浸透すれば」と話していた。

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 Coreマイクロアーキテクチャは、省電力なPentium Mの技術などを取り入れて抜本的に刷新したプロセッサアーキテクチャ。デスクトップPC向けは「Conroe」、ノートPC向けは「Merom」というコードネームで開発が進められ、「Core 2 Duo」という名称で近く投入される予定。

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