「UQ WiMAX」試験サービス開始 「真のモバイルブロードバンドを」
KDDI系のUQは、モバイルWiMAXの試験サービスを始めた。首都圏に500基地局を整備。5000人の無料モニターが利用する。
KDDIや米Intel Capitalなど6社が出資するUQコミュニケーションズは2月26日、モバイルWiMAXサービス「UQ WiMAX」の無償トライアルを始めた。首都圏に500基地局を整備。事前に募集したモニター5000人が無料で利用する。
UQ WiMAXは、国内で唯一、全国をカバーする予定のWiMAXサービスで、下り最大40Mbps、上り最大10Mbpsで通信可能。試験サービスでは、東京23区、神奈川県横浜市、川崎市エリアに基地局を整備した。
無料モニターは2月3日〜15日までWebサイトで募集。約2万人の応募があり、抽選で5000人を選んだ。
正式サービスは7月1日にスタート。月額4480円で使い放題になる予定だ。基地局は全国に広げて2万まで増やし、人口カバー率は2012年度末に90%以上を達成する計画だ。
「2.5GHz帯の免許をもらってからちょうど14カ月でサービスを始められた。真のモバイルブロードバンドを、5000ユーザーと500基地局で始める。WiMAXゴーゴー(5、5)だ」――同日、都内で開いた開通セレモニーで、同社の田中孝司社長はこう意気込んだ。
左から三菱東京UFJ銀行の川西孝雄副頭取、京セラの山村雄三副会長、インテルの吉田社長、総務省の石崎副大臣、UQの田中社長、KDDIの小野寺社長、JR東日本の椎橋章夫執行役員、大和証券グループ本社の吉留真副社長
セレモニーには総務省の石崎岳副大臣も出席。「世界最先端のワイヤレスブロードバンドサービスが始まり、ICT分野が新たなステップに踏み出す。経済が厳しい状況だが、ICTが景気対策の鍵を握っている」と期待を述べた。
UQの株主であるKDDI、Intelグループ、京セラ、JR東日本、大和証券グループ本社、三菱東京UFJ銀行からもそれぞれ代表者が出席。KDDIの小野寺正社長は「UQ WiMAXが新しい市場を創出し、経済発展に貢献できるよう株主一同盛り上げていきたい」、インテルの吉田和正社長は「UQの正式サービススタートに合わせ、WiMAXに対応したCentrino 2搭載PCが順次発売される。WiMAX市場拡大に全力を尽くしたい」と述べた。
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