米国は6月12日、全国971のテレビ局でアナログ放送を停止してデジタル放送に完全に移行した。当日だけで地デジ関連の問い合わせ電話は30万件に及んだが、米連邦通信委員会(FCC)は大きな混乱はなかったとしている。
FCCが設けた地デジ専用コールセンターには、12日だけで消費者から31万7450件の問い合わせ電話があったという。6月8日から12日までの問い合わせ件数はおよそ70万件。問い合わせのうち約30%は地デジチューナーの操作方法に関するもので、20%は受信に関する問題についてのものだった。
また同委員会の地デジ情報サイトwww.dtv.govは、5月のアクセス数は250万件あまりだったが、12日だけで310万件のアクセスがあった。
調査会社Nielsenによると、移行5日前の7日の時点で、地デジ未対応の世帯は約280万世帯。多くの地域では未対応世帯に向け、アナログ停波後にテレビ画面にFCCのコールセンターの番号を表示するなどの形で情報提供を行っているという。
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