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グリーがDeNAを提訴へ 釣りゲームの著作権侵害で
グリーは、携帯電話用釣りゲームの著作権などを侵害されたとして、「モバゲータウン」を運営するDeNAを東京地裁に提訴する。釣りゲームの配信差し止めと、損害賠償などを求めている。
「GREE」を運営するグリーは9月25日、携帯電話用釣りゲームの著作権などを侵害されたとして、「モバゲータウン」を運営するディー・エヌ・エー(DeNA)を、著作権法と不正競争防止法に基づき、東京地裁に提訴すると発表した。釣りゲームの配信差し止めと、損害賠償などを求めている。
DeNAは、モバゲータウンで配信している「釣りゲータウン2」が、GREEの「釣り★スタ」の著作権などを侵害しているとし、DeNAと、共同開発した開発会社のORSO(オルソ)に対して、釣りゲータウン2配信の差し止めと、3億8385万円の損害賠償、謝罪広告の掲載を求めている。
釣り★スタは、ボタンを押すだけの簡単操作でさまざまな魚を釣ってコレクションできるゲーム。釣りを楽しめる有料の携帯アプリは「川のぬし釣り」など以前からあったが、釣り★スタは基本操作無料のアイテム課金システムを採用してヒットし、グリー急成長の原動力にもなった。
釣り★スタの成功をみて、他社も同様な釣りゲームを導入。釣りゲータウン2も、釣り★スタと似た操作性と、アイテム課金を採用している。
グリーは「当社は、知的財産権を事業の極めて重要な資源の一つと位置付けており、今後も知的財産権が侵害されたと判断した場合には、毅然(きぜん)とした態度で臨む」としている。
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