「8Gバイトで99ドル」の廉価版iPhone 3GS登場のうわさ
米Verizon WirelessがiPhoneキラーの本命と目されるMotorola製Android 2.0搭載スマートフォン「DROID」を発売したまさにその日に、AppleとAT&Tが年末商戦期に向けて99ドルのiPhone 3GSモデルを発売するとのうわさが浮上した。
このうわさの発信元であるBoy Genius Reportによると、このニュースは2つの情報筋から得たもので、その内容は「決して確認済みのものではない」という。
調査会社Technology Business Research(TBR)のアナリスト、ケン・ハイヤーズ氏はこのうわさを受けて、次のように語っている。「Verizonなど競合各社がDROIDなどの新規端末を相次ぎ投入しているのを受けてAT&TがiPhone 3GSの価格を99ドルまで引き下げるというのはあり得えない話ではない」
携帯電話などの料金を調査している比較サイトのBillShrink.comによると、DROIDとiPhoneのコストパフォーマンスはほぼ同等となっており、DROIDはおそらくAppleの潜在顧客に一番真っ向から狙いを定めた端末と言えるだろう。ただしこの年末商戦期に向けては、AT&Tではなく自社と2年間の携帯電話契約を結んでもらおうと、SprintとT-Mobileもタッチスクリーン搭載の新しいスマートフォン各種を発売している。そうした新規の端末には、T-Mobileが提供する「Motorola CLIQ」「Samsung Behold II」「T-Mobile Tap」「myTouch 3G Fender Limited Edition」のほか、Sprintが提供する「Samsung Moment」などがある。またVerizonもDROIDのほか、「HTC DROID Eris」や「BlackBerry Storm 2」といった端末を用意している。
またハイヤーズ氏によると、値下げを促すもう1つの要因としては、AT&TによるiPhoneの独占販売がおそらく2010年に終了するとみられている点が挙げられるという。
「年末商戦のある10~12月期は従来、新規ユーザーを獲得するための最も重要な四半期だ。AT&Tは今年の年末商戦期を、新規のiPhoneユーザーを大量に確保し、2年間の契約で囲い込む最後のチャンスと考えているのかもしれず、そうだとすれば積極的な攻勢をかけるのも当然だ。もし本当にiPhone 3GSの価格を99ドルに引き下げるようなら、iPhoneの独占販売契約が近く終了するとの憶測の信ぴょう性は高まる」と同氏。
Appleは現在8GバイトモデルのiPhone 3Gを99ドルで販売しているが、8GバイトモデルのiPhone 3GSを99ドルで提供することになれば、旧モデルの製造を打ち切れることになり、さらにはiPhoneにぴったり照準をあわせたVerizonの価格戦略を打ち砕くことにもなる。16GBモデルのiPhone 3GSが199ドルなのに対し、16GBモデルのDROIDも199ドルで発売された。
「うわさについてはコメントできない。Appleに関するうわさの大半は常に間違っているということも忘れないでいただきたい」とCurrent Analysisのアナリスト、アビ・グリーンガート氏は言う。
ただし同氏は次のようにも語っている。「とはいえ、99ドルのiPhone 3Gを買おうという人なら、より高速な99ドルのiPhone 3GSを買わない手はないだろう。もっとも、99ドル、199ドル、299ドルという現在のAppleのラインアップは既に十分に競争力がある」
今回のうわさが本当であろうとなかろうと、確かに言えるのは、iPhoneキラーとされるようなDROIDをはじめとする各種の端末がいよいよ十分な革新性と魅力を備え、今年の年末商戦期には消費者も契約を交わす前に多少ためらうようになるだろうということかもしれない。
TBRのハイヤーズ氏はeWEEK宛てのメールに次のように記している。「ところで、わたしはしばらく前からDROIDを使っているが、実に素晴らしい端末だ。DROIDそしてAndroidプラットフォームはiPhoneなど従来からあるスマートフォンOSにとって手強い脅威と言えるだろう」
人づてとはいえ、これはAppleにとっていいニュースとは言えなさそうだ。
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