「iPad、iPhoneの最強アプリ」と孫社長 ソフトバンクとZynga合弁、年内にサービス開始
「Zyngaのゲームは、iPhoneとiPadの最強アプリになるのでは」――孫社長はZyngaのソーシャルゲームに期待をかけている。
「Zyngaのゲームは、iPhoneとiPadの最強アプリになるのでは」――ソフトバンクの孫正義社長は7月29日の決算会見で、ソーシャルゲーム大手・米Zynga Game Networkと合弁新会社を設立することに触れ、期待を述べた。
新会社は「ジンガジャパン」という名称。日本のソーシャルゲームプラットフォーム向けに、PC/携帯電話向けゲームを年内に投入する計画だ。プラットフォームが対応次第、iPhone/iPadゲームも提供したい考えだ。
Zyngaは2007年の創業以来、急成長を続け、世界最大級のソーシャルアプリプロバイダー(SAP)となっている。Facebook(世界5億ユーザー)向けアプリで人気上位を独占。月間アクティブユーザー数は2億3000万人に上り、一番人気の農場ゲーム「FarmVille」は6200万ユーザーが利用しているという。
ソフトバンクはZyngaに1億5000万ドル(約137億円)を出資。ジンガジャパンは、両社の折半出資となる。新会社のCEOには、Zyngaのロバート・ゴールドバーグ氏が就任する予定だ。
年内に、国内の複数のソーシャルアプリプラットフォームにソーシャルゲームを投入するとしており、mixiやGREE、モバゲータウン(Yahoo!モバゲー)などに、PC/携帯電話向けゲームを提供していくとみられる。「iPhone/iPadにも対応していきたい」としており、プラットフォームの対応にあわせてiPhone/iPadゲームを投入していきたい考えだ。
ソフトバンクは米国のソーシャルゲーム大手RockYouにも出資。RockYouと合弁で昨年2月、日本法人ロックユーアジアを設立し、日本や韓国、中国向けにソーシャルゲームを提供している。
関連記事
- 米ソーシャルゲーム大手Zynga、日本参入 ソフトバンクと合弁で
ソフトバンクと米国の大手ソーシャルゲームメーカーZyngaが合弁新会社「ジンガジャパン」を設立する。 - 見えてきた「Yahoo!モバゲー」の姿 10月開始、テレビCM集中投下
モバゲーのゲームをPCからプレイできる「Yahoo!モバゲー」は、10月に正式スタート予定。Yahoo!の各サービスと連携するほか、テレビCMの集中投下などでユーザーを一気に拡大する構えだ。 - 「サン牧」の中国Rekooが日本法人設立 街を作る「サンシャインタウン」スタートへ
人気ナンバーワンのmixiアプリ「サンシャイン牧場」を運営する中国Rekooの日本法人が設立。街を作るmixiアプリ「サンシャインタウン」など新企画も用意している。 - Facebookのアクティブユーザー、5億人を突破
米SNSのFacebookは、スタートから6年で5億ユーザーを達成した。 - Google、次はゲームに進出か?
Googleがソーシャルゲーム大手のZyngaに出資したと報じられている。Googleが次に進出するのはオンラインゲームだろうか。 - 「ソーシャルゲームという言葉は消える」 Zynga、EA幹部が語る「ソーシャル」
国内外のベンチャー経営者らが集まった「IVS 2010 Spring」は「ソーシャル一色」。オープニングに登場したEAのPlayfish部門とZyngaの幹部がソーシャルゲームについて持論を述べ、将来の日本参入も示唆。 - ソフトバンク、Ustream Asia設立 iPhone向けUstreamアプリ日本語化
ソフトバンクが米Ustreamとの合弁会社Ustream Asiaを設立。iPhoneアプリ「USTREAM Viewer」「USTREAM Broadcaster」の日本語版も提供する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.