Facebookに新たなプライバシー論争か アプリがユーザーの住所など入手可能に
米Facebookがまた新たにプライバシーをめぐる議論の渦中に置かれている。アプリケーションがユーザーの携帯電話番号と住所にアクセスできるようにすることを決定したためだ。
Facebookの開発者サポートチームのジェフ・ボーエン氏は、ブログで次のように述べている。「User Graphオブジェクトの一部として、ユーザーの住所と携帯電話番号にアクセスできるようにしている。これは慎重な扱いを要する情報であるため、われわれは新たにuser_addressとuser_mobile_phoneの許可画面を用意した。これらの許可は当社の標準的なアクセス許可ダイアログボックスを介し、ユーザーが個々のアプリケーションに対して明示的に与える必要がある」
同社によると、今回の決定の狙いはFacebookアプリをもっと「便利で効率的なもの」にすることだという。
「例えば、頻繁に利用する電子商取引アプリやサイトであれば、ユーザー確認をよりスムーズに行えるよう、ユーザーの住所情報を保管しておいたほうが便利だろう。航空会社であれば、フライトスケジュールに直前で変更があった場合に連絡が取れるよう、搭乗客の最新の携帯電話番号情報を把握しておけば、サービスの向上につながる」とFacebookの広報担当者はeWEEKの取材に応じ、語っている。
だが、携帯電話番号と住所情報が悪質なアプリに渡る可能性も考えられるため、ユーザーは不安に感じるだろう、とセキュリティ企業Sophosの上級テクノロジーコンサルタント、グレアム・クルーリー氏は指摘している。
「Facebookは既に悪質なアプリに悩まされている。ユーザーのウォールにスパムリンクを投稿し、アンケートに答えるよう仕向けることで、手数料を稼ぐといった類のものだ。ときにはユーザーをだまして携帯電話番号を聞き出し、有料サービスに登録してしまうものもある」と同氏はブログで指摘している。「これからは、あやしげなアプリ開発者がかつてないほど簡単に、さらに多くの個人情報をユーザーから集められることになる。例えば、携帯電話番号を集めて、その情報をSMSスパムに利用したり、勧誘電話会社に販売したりするための悪質なアプリを悪い連中が仕組んでくることも容易に想像できる」と同氏。
ただし、アプリがこうした情報にアクセスするためには、ユーザーがそのアプリに許可を与える必要がある。
「アプリやWebサイトがユーザーのデータにアクセスするためには、自分のデータを共有することをユーザーが明示的に選択する必要があり、ユーザーの許可がなければ個人情報は一切共有されることはない。さらにこの新機能のための追加的な手段として、ユーザーが友人の住所や携帯電話の情報を共有することはできないようになっている」とFacebookの広報担当者は語っている。
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