FCC、Googleら9社をホワイトスペースデータベース管理者に任命
「スーパーWi-Fi」提供を目的としたホワイトスペース開放を目前に、米連邦通信委員会がGoogleほか8社を周波数帯管理データベースの管理者に任命した。
米連邦通信委員会(FCC)は1月26日(現地時間)、テレビの未使用周波数帯、通称「ホワイトスペース」の開放に向けて、米Googleほか8社を同周波数帯利用を調整する「データベース管理者」に任命した。同委員会は昨年9月にホワイトスペース利用に関する規則を承認している。
ホワイトスペースは、米国が2009年6月にアナログ放送からデジタル放送に完全移行したことで使われなくなったアナログ放送の周波数帯。高速で信号が遠くまで届くためモバイルデバイスに適しているとされており、従来のWi-Fiより強力な「スーパーWi-Fi」を提供できるようになるとされている。
FCCは新製品やサービスにホワイトスペースを開放する前に、異なる無線周波数同士が干渉しないよう調整するためのホワイトスペースデータベースを認証する必要がある。このデータベースは、2009年2月にGoogle、Dell、Hewlett-Packard(HP)、Microsoftらが立ち上げたWhite Spaces Database Groupが構築した。
FCCは向こう数週間以内に新任のデータベース管理者らとともに、データベースが正確な結果を提供できるかどうかの実証実験を行う。
Google以外の管理者は、Comsearch、Frequency Finder、KB Enterprises and LS Telcom、Key Bridge Global、Neustar、Spectrum Bridge、Telcordia Technologies、WSdbで、いずれも通信・ネットワーク関連企業だ。
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