Microsoft、「Microsoft Dynamics AX 2012」のβ版を発表

MicrosoftがDynamicsブランドのERPスイート「Microsoft Dynamics AX 2012」のβ版と「Microsoft Dynamics ERP」のクラウド版を発表した。

[佐藤由紀子，ITmedia]

　米Microsoftは4月11日（現地時間）、ジョージア州アトランタで開催の「Convergence 2011」カンファレンスにおいて、次期「Microsoft Dynamics ERP」でのクラウドサービス提供の計画と、次期版ERP（Enterprise Resource Planning）スイート「Microsoft Dynamics AX 2012」のβ版のリリースを発表した。

　同社は既に「Microsoft Dynamics CRM」のクラウド版を1月にリリースしており、Dynamics CRMと同様にWindows Azureプラットフォーム上で稼働するクラウド版のMicrosoft Dynamics ERPを顧客に提供する計画という。具体的な提供開始時期については明示されていない。

　Microsoft Dynamics AXは、会計管理、サプライチェーン管理、プロジェクト管理などの機能を搭載したERPスイート。前版の「Microsoft Dynamics AX 2009」は2008年のリリースだった。次期版では、製造、流通、公共機関、専門サービス、小売りという5業種向けの管理機能が用意されており、Microsoft Officeに似たなじみやすいユーザーインタフェースを採用していることが特徴という。

　Microsoft Dynamics AX 2012のβ版は4月中にリリースの予定。正式版のリリースは8月になる見込みだ。

　カンファレンスでは、Windows Phone 7やWindows搭載タブレットでMicrosoft Dynamics AX 2012を利用するデモが披露された。

　このほか、「Microsoft Dynamics SL 2011」と「Microsoft Dynamics CRM 2011」のオンプレミス版の同日リリースと、「Microsoft Dynamics GP 2010 R2」の5月1日リリースが発表された。