「アプリはWindows 8の中核だ」 Windows担当社長・シノフスキー氏が語る新OS
「Windowsの再創造だ」──米MicrosoftのWindows&Windows Live担当社長を務めるスティーブン・シノフスキー氏が来日し、開発者向けイベント「Windows Developer Days」で新OS「Windows 8」について説明した。新しい「Metro」ユーザーインタフェースをベースに、さまざまなアプリやクラウドサービスを連携させて利用できる「コネクティビティー」をアピール。新OSに向けたアプリ開発を促した。
Windows 8はPC向けWindows OSの次期製品。製品エディション(SKU)はコンシューマー向けの「Windows 8」とビジネスユーザー向けの「Windows 8 Pro」、企業向けに提供する「Windows 8 Enterprise」のほか、ARMプロセッサを採用したデバイス向けの「Windows RT」が用意される。今年の年末商戦向けに合わせて発売される見通しだ。
Windows 8の最大の特徴は、タブレットなどタッチパネル搭載デバイスを意識した「Metro」と呼ぶタイル状のユーザーインタフェース。各アプリをタイルで表し、タイルが敷き詰められた画面は左右にスライドすることで切り替えていける。「Metro」とは、画面がスムーズに左右に流れていく様を地下鉄の車窓からの眺めに見立てて名付けた。
「アプリこそWindows 8の中核だ」と開発者を前にシノフスキー氏は力説する。標準のメールアプリはGmailなども一元的に利用でき、フォトアプリからは同社のクラウドストレージ「SkyDrive」などの画像もローカルと同様に扱うことができる。各アプリで共通メニューとして使える新機能「チャーム」をアプリ起動中に呼び出し、検索やSNSでの共有などを簡単に行うこともできる。複数のアプリやクラウドサービスによる相乗効果を発揮できるような「コネクティビティーが開発環境として重要だ」という。
Metro対応アプリは既存のツールや言語のほか、JavaScriptやHTML5なども活用して開発が可能。開発したアプリを世界に向けて配信できる「Windows Store」は「透明な承認プロセス」に基づいてアプリ配信を受け付け、収益の最大化や品質向上を図るためのレポート・分析機能も備える。
シノフスキー氏は日本国内の市場規模としてAndroidが1780万台、iOSが1050万台なのに対し、Windowsは2970万台に上ることを挙げ、「最大規模の潜在市場だ」と開発者にアピール。世界全体ではWindowsは5億台に上り、AndroidとiOSの合計よりも大きな市場が見込めるとした。
Metro UIによってルック&フィールは大きく変わるが、従来と同様のデスクトップ画面にも簡単に切り替えられる。ただし、おなじみのスタートボタンなどは省かれており、「Windows 8の一部のコンポーネント」というイメージだ。OSの内部的な改善の結果、Officeなど既存ソフトを高速に利用できるという。
現在は「Consumer Preview」版を一般に無料公開している。6月第1週には、さらに製品版に近づいた「Release Preview」版を公開する予定だ。
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