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Google、I/OでIoT向けAndroid(コードネーム:Brillo)を発表か──The Information報道
Googleが来るGoogle I/Oで、RAMを32Mバイトあるいは64Mバイトしか必要としない軽量なIoT(モノのインターネット)向けOSをAndroidブランドで発表するとThe Informationが報じた。
米Googleが、IoT(モノのインターネット)向けOSを年次開発者会議Google I/O 2015で発表する──。米The Informationが5月20日(現地時間)、この件に詳しい情報筋の話としてそう報じた。
このOSは社内では「Brillo」(クレンザー付きたわしの商標)と呼ばれているが、Androidブランドで発表されるという。
現行のAndroidは最低でも512MバイトのRAMを必要とするが、Brilloは32あるいは64Mバイトしか必要としない。
Googleは昨年、スマートホーム企業の米Nestを傘下に収めた。Brilloはサーモスタットや監視カメラなどのNest製品もサポートするが、NestではなくGoogleのプロジェクトとして進行していることを同社が米Forbesに認めた。
IoT向けOSとしては、米MicrosoftがWindows 10のエディションの1つとして、低価格のゲートウェイなど向けの「IoT Core」を発表している。また、米AppleはiOSにIoT端末を操作するための機能「HomeKit」を搭載している。中国Huaweiも5月20日、IoT向けOS「LiteOS」を発表した。
Google I/Oの基調講演は、5月28日午前9時半(日本時間の29日金曜日の午前1時半)にスタートする。
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