HTCのVR(仮想現実)ヘッドセット「HTC Vive」製品版予約開始は2月29日(発売は4月)
HTCのVR HMD「Vive」製品版の予約を2月29日に開始すると、同社のシェール・ワン会長兼CEOがTelegraphのインタビューで語った。出荷は4月と発表されている。競合するOculusの「Rift」の予約は既に始まっており、SCEの「PlayStation VR」は2016年上半期発売の見込みだ。
台湾HTCのVR HMD「Vive」の製品版の予約開始は2月29日──。同社のシェール・ワン会長兼CEOがインタビューでそう語ったと、英Telegraphが1月10日付で報じた。
同社はCES 2016で、製品版の発売予定を4月と発表している。
HTC Viveは、同社が2015年3月に発表したHMD。米ゲームメーカーValveのVR技術「SteamVR」を採用し、両手に持つコントローラーが付属する。CES 2016では、改良版の開発者モデル「Vive Pre」を発表。前面に外界を表示するカメラを搭載し、デザインも改善した。
製品版Viveの価格はまだ発表されていない。また、Viveを快適に使うためのシステム要件もまだ発表されていない。ワン氏はTelegraphとのインタビューで、台湾ASUSTeK Computerや米HPが向こう数カ月中に“VR Ready”なデスクトップPCやノートPCを発売すると語った。
VR HMD「Oculus Rift」製品版の予約受付を1月7日に開始した米Oculus VRも、2月に“Oculus Ready”なPCの予約を受け付ける計画だ。Rift製品版の価格は599ドル(日本では送料・税込み9万4600円)。出荷は3月から(本稿執筆現在の予約だと6月)。
ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)のVR HMD「PlayStation VR」(旧「Project Morpheus」)の製品版は今年上半期発売の見込み。こちらも価格は不明だが、先週カナダのAmazonサイトに1125カナダドル(約13万円)と表示されたと米Forbesが報じた(SCEはForbesに対し「これはAmazonのエラーであり、価格は発表していない」とコメントした)。
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