LGもVR HMDに参入、「LG G5」専用118グラムの「LG 360 VR」
LG Electronicsが次期フラッグシップ端末「LG G5」の周辺機器として、VR HMD「LG 360 VR」と360度動画撮影カメラ「LG 360 CAM」を発表した。HMDはLG G5とUSB Type-Cケーブルで接続して使う。重さは118グラムと、一般的なVR HMDの約3分の1だ。
韓国LG Electronicsは2月21日(現地時間)、スペインのバルセロナで22日から開催の「Mobile World Congress(MWC) 2016」に合わせ、次期フラッグシップ端末「LG G5」およびその周辺機器を発表した。いずれも価格や販売地域などの詳細はまだ不明だが、今春発売の見込み。
周辺機器(LGは“Friends”と呼ぶ)の1つとして、VR HMD(仮想現実ヘッドマウントディスプレイ)の「LG 360 VR」が登場した。
LG 360 VRは、LG G5とUSB(Type-C)ケーブルで接続して使う。重さは「Oculus Rift」などのPCに接続するタイプのHMDの3分の1程度の118グラム。サイズも164×186×46ミリとコンパクトだ。
左右2つのレンズを備え、130インチのテレビを2メートル離れて見る映像をシミュレートする。解像度は639ppi。同日発表された360度カメラ「LG 360 CAM」で撮影した画像/動画や「Google Cardboard」のコンテンツを楽しめるとしている。
LG 360 CAMもLG G5のFriendsとして紹介されたコンパクトな360度カメラ。形はリコーの「THETA」に似ているが、スペックはかなり低い。1300万画素の広角レンズ2枚、1200mAhのバッテリー、4GBのストレージ(microSDスロットあり)を備え、2K動画録画+5.1サラウンド音声録音が可能だ。LG G5とBluetooth接続して制御できる。
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