“どこにでもいる少女”の青春の輝き 佐藤おどりさん:教えて! 絵師さん
「どこにでもいる少女を描きたい」――描く原点は、思春期独特の繊細さや女の子らしい青春への憧れという佐藤おどりさん。どこか危うげな世界を垣間見てください。
PCで絵を描きはじめたのは高校生の頃からです。当初はイラストソフトもタブレットも持っていなかったので、マウスを使ってお絵描き掲示板で絵を描きながら、いろいろな絵描きさんたちとコミュニケーションをとって遊んでいました。
大学ではデザインを学び、就職もその方面に進みました。デザイナーとして働きながら、趣味でpixivにイラストを載せていたところ、少しずつイラストのお仕事をいただくようになり、だんだんイラストレーターとして活動したいと思うようになりました。
その後、軌道にのるまで数年間会社勤めをし、現在は独立して活動しています。状況によってはアルバイトもやむなしという覚悟を持って生活しています(笑)。経歴としては、装丁や挿絵など書籍に関連するものが多いです。
作業環境は基本的にフルデジタル、ソフトはPhotoshop CS5、タブレットはIntuos5を使用しています。PCはWindows7ですが、かなり古くなってしまったので近々iMacへの移行を予定しています。予定がない限りはだいたい毎日机に向かっています。自宅作業なので、いつも締め切り間近になると引きこもりのような状態になってしまいます。
最も影響を受けた作品は、小学校に入る前から大好きだった臼井儀人さんの「クレヨンしんちゃん」です。当時からあのシンプルかつパワフルな、とても愛嬌のある絵柄に憧れて、よく真似をして描いていました。
思い起こせば、絵を描く楽しさもこの頃に身に付いたと思います。今でも、特に目の形に憧れの面影が残っています。
昔から、どこにでもいる少女を描きたいと思い続けてきました。描いても描いても表現しきれない、思春期独特の繊細で危うい見た目や心の揺らぎに魅力を感じています。
自分の学生時代があまり華やかなものではなかったため、決してキラキラしていなくても、女の子らしい青春を過ごしてみたかった――という願望を絵に込めてしまっているかもしれません。
絵を描いていることをきっかけにお友達と知り合えたり、自分の絵を好きと言ってくれる方やお仕事を依頼をくださる関係者の方たちとつながったりするたびに、絵を描いていてよかったなと思います。ちょっと大袈裟ですが、「こうやって生きていってもいいんだなあ」と認められたような気持ちになります。
教えて! 自慢の1枚
プール
2013年のイラストです。この頃から線で陰影を表現するハッチングに興味を持ち、以降、もりもり線を描きこむようになりました
ワラレルパールド
1番最近投稿したイラストです。抜け感のある線が描けるようになりたくて、練習も兼ねて描きました。
nnnnnighttttt
2010年のイラストです。6年も前の作品なので改めて見返すと少し照れくさいですが、今でも気に入ってくださっている方が多いようで、ありがたいですね。
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