ニュース
Google、完全車載「Android Auto」でAudiとVolvoと提携
Googleがスマートフォンなしで稼働する「Android Auto」をGoogle I/Oで披露する。AudiとVolvoが次世代モデルから採用する計画だ。
米Googleは5月15日(現地時間)、スマートフォン不要の車載システム「Android Auto」で独AudiとスウェーデンVolvoと提携したと発表した。「両社の次世代モデルにAndroidが組み込まれる」という。
17日から本社キャンパス近くで開催の「Google I/O 2017」で、同システム搭載の「Audi Q8」および「Volvo V90」を披露する計画だ。
Googleが2014年に発表したAndroid Autoは、これまでは米Appleの「Carplay」と同様にAndroid搭載スマートフォンを車に接続する必要があった。昨年のGoogle I/OでAndroid Auto単体で稼働するシステムのデモは行われたが、提携メーカーが発表されたのはこれが初めてだ。
完全車載型の新しいAndroid Autoは、車内空調やサンルーフ、窓の調整、Googleマップ、Spotifyなどのアプリの操作、「Google Assistant」への音声での問い合わせなどをスマートフォンなしで利用できる。
画像を見ると、ダッシュボード向けの新しいユーザーインタフェースになっているようだ。
AudiもVolvoも、2014年段階ではAndroid AutoとCarPlayの両方をサポートすると発表している。Googleは米Bloombergに対し、CarPlayは「車載Android上で稼働できる」と語った。
関連記事
- 自動車アプリ「Android Auto」が「Ok, Google」に対応
Googleの自動車アプリ「Android Auto」が、音声入力ボタンをタップしなくても「Ok, Google」に続けて目的地を言うことでナビを起動できるようになった。 - 「Android Auto」、すべての自動車で利用可能に
Googleが日本でも提供している自動車でAndroidのナビや音楽サービスを使えるようにする「Android Auto」が、対応する自動車やカーナビシステムと接続せずに、Android端末単体で使えるようになる。 - Google I/O 2016の基調講演まとめ AI中心、VRの取り組みも
Google I/O 2016の基調講演ではAIアシスタントの「Google Assistant」やVRプラットフォーム「Daydream」などの他、Android Nの進捗などが発表された。主な項目をまとめてみた。 - 「Android Auto」の初搭載車はHyundai Sonata
Googleが3月に発表した車載システム「Android Auto」が、韓国Hyundai Motorの「2015 Sonata」に搭載される。Android Auto登載車はこれが初だ。 - Google、Appleの「CarPlay」対抗の車載システム「Android Auto」を正式リリース
対応する車載システムにAndroid端末を接続することで、Androidのアプリをダッシュボードで操作できるようにする「Android Auto」が米、英、オーストラリアで正式公開された。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.