「京セラのカードケータイ」にインターネット老人会が涙する理由 「DataScopeの再来?」「ChipCard思い出す」
NTTドコモの新端末カードケータイ KY-01L」は京セラ製。その20年前の祖先を思うと古い人たちはウルウルしてしまう。
NTTドコモは10月17日、4Gケータイ「カードケータイ KY-01L」を発表した。47グラムで厚さは5.3ミリ。クレジットカードサイズながら2.8インチ480×600ピクセルの電子ペーパーディスプレイを備えている。縦横サイズは91×55ミリ。Wi-FI、VoLTEに対応しテザリングも可能だドコモとしては約20年ぶりという京セラ製だ。
この報を目にして感慨にふけりながら20年前のある端末を思い出すインターネット老人会の方々は多いのではないだろうか。
DataScope DS-110。
「京セラのカード型端末への執念はすごいね」
「DataScope使ってたわー」
「京ポンよかったな」
「ChipCard思い出した」
カード型端末の傑作といっていいこの製品「DataScope DS-110」は1998年に京セラから発売されたPHS方式の端末で、DDIポケット(現在のY! Mobile)の回線を使っていた。折りたたみ式の片側に200×320ピクセルの液晶ディスプレイを搭載し、もう片方のPCMCIAカード(PCカード)端子をノートPCに接続し、32Kbpsのデータ通信を行うことができた。PCMCIAカードとは、現在のSDカードの祖先のようなもので、そのスロットにストレージや通信機器を接続することでPCやPDAに機能追加することができた。その後、NTTドコモのPDCに対応したDataScope for DoCoMoも発売された。
PCMCIA端子側のテンキーなどを使って単体のPHS端末としても電話をかけることができ、漢字表示が可能な住所録やメモ機能、Lotus Notesへのアクセス機能などPDA(Personal Digital Assistant)としての能力も高かったため、コアなPCユーザーに愛好家が多かった。その原型が1995年に発売された日本IBMのPDA、ChipCardにあるというのもポイントが高かった。
新製品のKY-01LはDataScopeと同様に、他のデバイスにデータ通信機能を連携させることができる。
DataScopeもChipCardも持っていた筆者としては11月下旬の発売すぐに手に入れたい気持ちでいっぱいだ。これでテザリングして古いノートPCやPDAを外に持ち出したい。
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