Google、新型コロナ関連情報まとめサイトをまずは英語版で公開
Googleが、新型コロナ関連の正確で最新の情報を提供するためのまとめサイト「COVID-19 Information & Resources」を、まずは米国民向けに英語版で公開した。対象言語と国を拡大していく計画。WHOやCDCの関連サイトへのリンク集や世界の感染マップ、役立つYouTube動画集などで構成されている。
米Googleは3月21日(現地時間)、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の正確で最新の情報を提供するためのまとめサイト「COVID-19 Information & Resources」を、まずは米国民向けに英語版で公開した。スンダー・ピチャイCEOが15日に予告していたもの。今後他の言語や国に拡大していく計画だ。
Webサイトのトップには、COVID-19の定義とその症状、予防法、治療法(今のところ「特効薬はない」となっている)がまとめられており、その下(上の画像では右)に世界保健機関(WHO)および疾病管理予防センター(CDC)へのリンク、それに続いて予防法や知っておくべきことを説明する動画、新型コロナウイルス関連で多い検索クエリ(「テレワーク」「ソーシャルディスタンディングとは?」「旅行しても大丈夫?」など)結果へのリンク、感染状況を視覚的に確認できる世界地図、関連検索数の上位ランキング、対策に役立ちそうなYouTube動画集(自宅での勉強法、テレワークTips、不安に対処する瞑想法、家庭でできるワークアウト、初心者向け料理番組、保存食で作るレシピ集)、その他の情報源がまとめられている。
ドナルド・トランプ米大統領が13日に「Googleが新型コロナのスクリーニングサイトを間もなく全米で公開する」と発表したことを受け、ピチャイ氏が15日の公式ブログで、スクリーニングサイトはGoogleの系列Verilyがまずはカリフォルニア州サフランシスコのベイエリアを対象に試験的に公開することや、Googleとしては情報まとめサイトを公開することなど、同社としての取り組みについて説明した。スクリーニングサイトは本稿執筆現在、まだベイエリアのみが対象だ。
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