ThreadsはTwitterを食う? それとも“クラブハウス化”する?:NEWS Weekly Top10
米Metaが満を持して投入してきた、TwitterライクなSNS「Threads」(スレッズ)。約2日間で7000万ユーザーを突破し、テレビの情報番組でも取り上げられるなど、一気に普及したように見える。しかし、Twitterの代替になるかは、まだまだ見通せない。
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2023年7月1日〜7月7日先週はThreads(スレッズ)の話題で持ちきりだった。米Metaが満を持して投入してきた、TwitterライクなSNS。Instagramのアカウントでそのまま利用でき、フォロー関係も引き継げることから、驚異的なペースでユーザーが爆増。約2日間で7000万ユーザーを突破した。
イーロン・マスク氏が経営権を握ってからというもの、Twitterは不安定な状態が続いており、ユーザーは「次の場」を求めている。そのタイミングにばっちり合ったのがThreadsだった。Twitterからの移行派と、Instagramから「取りあえずやってみた」ユーザー両方を流入させることに成功している。
Instagramで万単位のフォロワーを掲げるインフルエンサーや芸能人も次々に使い始め、テレビの情報番組でも取り上げられるなど、一気に普及したように見えるThreadsだが、Twitterの代替になるかは、まだまだ見通せない。
ユーザーが急拡大した後、急速にしぼんだサービスも多い。記憶に新しいものでは、音声SNSクラブハウスがある。Threadsは新たなSNSとしての地位を確実なものにするのか、それとも、ブームは一時期のものなのか――。
Twitterと違い、リアルタイム性がないThreads
ThreadsはTwitterと異なる部分も多い。短いテキストを投稿し、返信したり拡散・再投稿したりできるという基本的な部分は同じだが、例えば、ハッシュタグや検索機能がない。
つまり、さまざまなユーザーの発言を横断して一つの話題を追いかけることができない。一つの話題に対して人々が集まることがないので、盛り上がりにくい半面、炎上もしにくいといえる。
フォローした相手だけをタイムライン(フィード)に表示することも現状ではできないし、最近の投稿を時系列に見ることもできない。タイムラインには、インフルエンサーの投稿とフォロー相手の投稿が、独自のアルゴリズムで選ばれて表示される。
Twitterは、リアルタイム性の高さと、同じ話題でつながる機能に強みがあったと思う。だがThreadsはそのどちらも持っていない。どちらかというと、インフルエンサーの投稿にファンが反応することがメインの、Instagramに近い存在なのかもしれない。
ただMetaは、ハッシュタグや本文検索、フォローしている人限定のフィードといった機能を準備しているようだ。こうした機能を追加しつつも、Twitterが踏んだ同じ轍――その時の話題に人が集中しやすく、炎上の元になりやすい――を踏まずに進化できるか。これからも見ていきたい。
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