モバイルSuicaだけじゃダメなんです 券売機に並びまくった夏休み:NEWS Weekly Top10
先週は、交通系ICの「Suica」「PASMO」の記名式カード販売中止が話題になった。筆者はモバイルSuicaを使っているため自分自身には影響なかったのだが、小学生の子供の対応に困った。モバイルSuicaは使えない年齢なのに、休み中は頻繁に電車に乗るからだ。
ITmedia NEWS Weekly AccessTop10
2023年8月5日〜8月11日お盆ですね。お休み中の方も多いかもしれません。筆者は早めに夏休みにしたため、今日から仕事再開です。みんながお休みの雰囲気の中、なかなかアクセルがかかりません……。
さて、先週のアクセストップは、交通系ICの「Suica」「PASMO」カード販売中止の話題だった。原因は半導体不足。無記名のカードは6月から、記名式も8月から対象になった。
筆者はモバイルSuicaを使っているため自分自身には影響なかったのだが、小学生の子供の対応に困った。Suicaをまだ買っていないし、モバイルSuicaは使えない年齢なのに、休み中は頻繁に電車に乗るからだ。
実は、「Suica」「PASMO」カード販売中止後も、小児用のカードは発行できたらしい。今ググって知った。筆者は、記事をちゃんと読まずに、タイトルの印象だけから「子供用も発行中止」と思い込み、しなくていい苦労をしてしまった。夏休みに小学生の子供と出掛けるたびに、券売機で目的地までの切符を買う、という面倒な作業を繰り返していたのだ。
小銭を入れ、目的地までの運賃を調べて、小児用ボタンを押して購入し、おつりを財布にしまい、きっぷを子供に渡し、なくさないよう言いつけ……と、Suicaを持って出掛けると比べると、かなり煩雑だ。
しかも、券売機ではSuicaが使えない。現金で切符を買うため、最近出番がめっきり少なくなった財布の小銭をジャラジャラさせることに。めんどい。重い。なんでSuicaで買えないの。
目的地まで同じ会社の路線だけで行けるなら、切符購入は1回で済むが、路線を乗り換える必要がある場合、乗り換え先でまた切符を買う必要があり、本当に面倒だった。
交通系ICが出る前は、みんな駅で切符を買っていたことを思うと、交通系IC以降、「路線を乗り換える精神的コスト」はかなり低減したのだろう。ただ、当時は、主要な目的地へのきっぷの値段は覚えていて、ほぼ無意識に切符を買えていた気がする。
携帯電話が出て以降、よくかける電話番号でも覚えられなくなったように、交通系IC以降、目的地への運賃も忘れてしまい、気づいたら、予想以上の交通費を使うようになってしまったような気もする。
まあ、そんな昔話は置いといて、子供用のSuicaを買っておこう。夏休み後半戦に向けて。
関連記事
- 「Suica」「PASMO」カード、記名式も販売中止に 8月2日から
JR東日本など4社が、「Suica」「PASMO」カードの記名式タイプを販売中止する。6月20日には無記名タイプのSuica/PASMOカードの販売を停止していた。 - 無記名「Suica」「PASMO」の販売が当面停止に 半導体不足で製造難しく
JR東とPASMO協議会、東京モノレール、東京臨海高速鉄道らが「Suica」「PASMO」カードの販売を一時停止する。半導体不足の影響で製造が難しいためとしている。 - なぜ? 「Suica」がサーバ型に移行する理由 25年近く稼働する“安全神話”の象徴に何が
JR東日本はSuicaで新改札システムを導入し、これまで駅改札でローカル処理を行っていた運賃計算をサーバ処理に移管していく。改札機で計算することで高速処理と耐障害性を実現していたSuicaだが、なぜサーバ型に舵を切るのか。 - 「Suica」に新改札システム 運賃計算を改札機からサーバに移行 首都圏は23年夏ごろから
JR東日本は、交通系IC「Suica」について2023年度から「センターサーバー方式」を採用した、新しい改札システムを導入すると発表した。これにより、サービスの拡張や処理速度の向上など、ニーズの多様化に対応するという。 - モバイルSuica、発行数2000万件を突破
JR東日本は3月14日、「モバイルSuica」の発行数が2000万件を突破したと発表した。これを受けて謝恩キャンペーンを実施する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.