オカンも困惑「LINE Keep終了」 もうちょっと親切に告知できないものか……
先週は「LINE Keep」のサービス終了通知がLINEメッセージでユーザーに一斉に送信され騒ぎになった。「LINE Keep」と「Keepメモ」を混同したからだ。筆者も驚き、そしてオカンからも「どうすればいい?」とメッセージが届いた。
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5月4〜10日先週のアクセスランキングでは、新型iPad Proの話題が複数入った。クリエイティブツールをプレス機で破壊することでiPad Proの用途をアピールするプロモーション動画「Crush!」には批判が巻き起こり、Appleは米広告業界メディアに対して「この動画は的を外していた」と謝罪声明を送ったという。
日本では、企業のコンテンツが炎上し、謝罪に追い込まれた場合、コンテンツは削除されることが多い。今回Appleは、明確に謝罪しつつも、動画は残したままだ。この態度を評価する声も大きい。
「Keep終了」にオカン困惑
圏外だが、先週は「LINE Keep」のサービス終了通知がLINEメッセージでユーザーに一斉に送信され騒ぎになった。筆者も驚いた。「LINE Keep」と「Keepメモ」を混同し、LINEメモが終わるのかと勘違いしたからだ。
調べてみると「LINE Keep」は、トーク内容や動画、画像、音声ファイルなどを1GBまで、期間無制限で保存できる機能。いわばファイル保存・ストレージ機能で、筆者はほとんど使っていなかった。
一方「Keepメモ」は、自分専用のトークルームにテキストなどを保存できる機能。LINEで会話するようにメモを追加できる。こちらの機能はLINE Keepより多くの人に使われているようで、筆者もユーザーの一人だ。
今回のLINEからユーザーに届いたのは「Keepの終了・バックアップのお知らせ」というシンプルなメッセージ。「8月28日にKeepサービスの提供を終了します」などと書かれ、バックアップ方法が示されていたが、Keepがどのようなサービスなのか、Keepメモの違いは、などの説明はなく、文字だけのそっけない告知だった。
このため、筆者のように「Keepメモ」が終わると勘違いした人も多かった。普段から利用していない人には何が終わるのかよく分からない、謎の告知になっていた。
筆者の母からも「こんなお知らせが来ました。どうすればいいですか?」と不安げなメッセージが来た。母やおそらくKeepを使っていないので「何もしなくていいよ」と返事したが、おそらく日本中のオカンから娘や息子に「どうすればいい?」というメッセージが届いただろう。
LINEは、売り出したい機能は大々的に宣伝するのに、サービス終了時や、ユーザーに不都合があるときは、告知を分かりにくくする傾向があると筆者は感じている。先日のLINEとヤフーの合併に関する説明も極めて分かりづらく、日本中のオトン・オカンから子ども達に問い合わせが届いた。
LINEは、さまざまなリテラシーレベルのユーザーが使っている国民的サービスである。告知をする際は、それがネガティブなものであったとしても、誰にでも分かるような易しい表現を工夫してほしい。LINEの怠慢のせいで、ユーザーに一斉告知があるたびに、オカン・オトン対応を迫られている子ども達が、日本に数千万人いるんじゃないかな……。
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