ニッチなのに累計55万個のヒット 「手のひらネットワーク機器」第4弾を見てきた 今回のテーマは?(1/2 ページ)
幕張メッセ(千葉県千葉市)で開催中のネットワーク技術の展示会「Interop Tokyo 2026」(6月10~12日)で、実在のITインフラ機器を12分の1サイズで再現したカプセルトイ「手のひらネットワーク機器」の第4弾が人気を集めている。
一般販売は11日に始まったばかりだが、会場の頒布分は当日終盤には在庫がなくなるほど。「想定より多めに出したんですけど、それでもなくなってしまった。明日は午前中で終わっちゃいますね」(企画担当者)という勢いだ。シリーズの累計出荷数は55万個を超える。
なぜインフラ機器のミニチュアがここまで売れるのか。企画・総合監修を手掛けるエーピーコミュニケーションズ(東京都千代田区)の担当者に会場で話を聞いた。
第4弾のテーマは“ShowNetを手のひらに”
第4弾のラインアップは、中国Lenovoのストレージ「ThinkSystem DM3200F」、セイコーソリューションズのコンソールサーバ「SmartCS NS-2260」、豪XENOpticsの光スイッチ「XSOS-576DLC」、ラトビアZabbixのシステム監視アプライアンス「Zabbix Enterprise Appliance ZS-7700」の全4機種。価格は1回500円で、4カプセル分のパーツを集めるとサーバラックが1台組み上がり、付属のミニチュアLANケーブルで実際に配線もできる。
今回のテーマは、Interopの会場内に毎年構築される大規模ライブネットワーク「ShowNet」だ。担当者によると、第4弾の機種はいずれもShowNetにエントリーして実際に使われた機器や、賞を獲得した機器から選んだという。中でも異彩を放つのがXSOS-576DLCで、装置内のロボットアームが光ファイバーの配線を物理的に切り替えるスマート光スイッチだ。
毎回変わる“選び方”
シリーズの特徴は、2023年の第1弾以来、参加メーカーの顔ぶれが毎回がらりと変わる点にある。シスコシステムズや古河電気工業などが参加した第1弾の選定基準を尋ねると、担当者は「やってもいいよ、と言ってくれたところ」と明かす。前例のない企画だけに、「売れるかどうかも分からないものに賛同してくれた」会社で構成したのが実情だったという。
24年の第2弾は一転、色で選んだ。ネットワーク機器の筐体は基本的に黒か白ばかり。もう1人の選定担当が「カラフルなのがいい」と希望し、米Extreme Networksの鮮やかな紫など、彩りのある機器を集めたという。25年の第3弾はさまざまな要素の組み合わせで決めた。中でも仏Schneider ElectricのUPS「APC Smart-UPS」は、エーピーコミュニケーションズの略称が同じ「APC」という縁から「いつかコラボしたい」とお願いして実現した機種だと振り返る。
ラインアップは毎回、各社と個別に交渉して決めているというが、シリーズの知名度が上がった今では「第1弾のハードルと比べたら、全然低くなりました」と話す。
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