工人舎、ワンセグチューナー内蔵のUMPC──KOHJINSHA SH6シリーズ:9万9800円でVista入りUMPCが手に入る
工人舎のミニPCが「Intel Ultra Mobile Platform 2007」準拠のUMPCに生まれ変わった。10万円を切る価格をそのままに性能を大幅に強化し、新たにワンセグチューナーを内蔵するなど見どころが満載だ。
従来のボディデザインを継承しつつ内部スペックを大幅強化しVistaに対応
6月26日、工人舎のミニノートPCこと「SA1F」シリーズがフルモデルチェンジを果たし、新たに「Intel Ultra Mobile Platform 2007」に準拠したUMPC(Ultra Mobile PC)となった。OSが従来のWindows XPからWindows Vista対応になったのもポイントだ。
従来機のSA1Fシリーズは当初よりAMDの組み込み用パーツを使っていたが、6月30日から発売される「SH6シリーズ」はプラットフォームをインテルのIntel Ultra Mobile Platform 2007に改め、国内の個人向けPCでは富士通のFMV-BIBLO LOOX U50WNに続いての同プラットフォーム準拠のUMPCとなる。
なお、本機のファーストインプレッションはこちらの記事を参照してほしい。
ラインアップはメインメモリやHDD容量、OSのエディション、オフィススイートの有無で3モデルあり、それぞれに黒と白のボディカラーが用意されている。詳細なスペックは下記にまとめたが、CPUは600MHz駆動のIntel A100で、チップセットはグラフィックス統合型のIntel 945GU Express+ICH7Uを組み合わせる。メインメモリはPC2-3200対応の512Mバイトまたは1Gバイトでモデルによって異なる。7インチワイドのタッチパネル液晶ディスプレイはLEDバックライトになり、解像度はこれまでの800×480ドットから1024×600ドットに引き上げられた。ワンセグチューナー(データ放送は非対応)と130万画素のWebカメラを内蔵したのもトピックだ。
液晶ディスプレイ部分が時計回りに180度回転する機構を継承しつつ、227(幅)×170(奥行き)×25.4~33(高さ)ミリ、重量は約993グラムとこれまでの218(幅)×163(奥行き)×25.4~33(高さ)ミリ、重量約960グラムよりも一回りほど大きくなったが、小柄なボディは健在だ。キーボードをパンタグラフ式に改めてキー数を日本語77キーから84キーに増やし、液晶ディスプレイ周囲にスティックポインタをはじめ多彩なワンタッチボタンを配置(ユーザーによるカスタマイズはできない)することで、操作性を大きく向上させているのも見逃せない。
通信機能は従来機と同じく、IEEE802.11g/b準拠の無線LANとBluetooth 2.0+EDRを搭載する。一方のバッテリー駆動時間は、11.1ボルト2600mAhの標準バッテリー装着時で約3.3~3.5時間に減っているが、別売の大容量バッテリー(11.1ボルト5200mAh)に交換すれば約6.6~7時間まで延長可能だ。
同社の直販Webサイトのほか、ヨドバシカメラ、ソフマップ、ビックカメラ、上新電機、ベスト電器などの各主要店で販売が行われ、実売価格は512Mバイトのメモリと容量40GバイトのHDD、OSにWindows Vista Home Basicを搭載したエントリー機のSH6KB04A/SHWB04Aが9万9800円、1Gバイトのメモリと容量100GバイトのHDD、OSにWindows Vista Home Premiumを搭載したSH6KP10A/SH6WP10Aが11万9800円、さらにOffice Personal 2007をセットにしたSH6KP10F/SH6WP10Fが13万9800円となっている。
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