いまiPhoneを触るのは“危険”かもしれない――動画で見るiPhoneの魅力(後編):物欲で身悶えます(4/4 ページ)
iPhoneが自分の手で動くのを見たとき、人は空想の世界が現実に重なるような衝撃を受ける。前編に続き、動画とともにiPhoneの魅力に迫ろう。
英文入力なら楽々のキーボード
最後に、iPhoneを触ったことがない人から最もよく質問されるキーボードについての感想を述べよう。iPhoneを縦長状態で使っている時のソフトウェアキーボードは、キートップが小さく、はっきり言って押し間違えが多い。両手打ちをした時、筆者の場合はなぜか左手の親指はかなり正確にキーを捉えているのに、右手の親指が1文字分ずれてしまうことが多いので、打ち方のクセによっても違いがあるだろう。
ただし、だからといって実用にならないかというと、それはとんでもない誤解だ。実は英文をタイプしている限りでは、ものすごく実用的と言っていい。というのも、打ち込んだ単語のスペルがかなり違っていても、自動のスペルチェック機能が働いて、驚くほどの精度で書きたかったことを予測し、自動的に単語を変換してくれるのだ。
詳しくは動画を見てもらうのが一番だが、単語の切れ目のスペースさえしっかり押せていれば、かなり適当にタイプしていても、書きたかった単語を正確に予想して変換してくれるのが分かる。
(動画はiPhoneを使って両手でタイプしてるところ。ここでは肩の近くあるカメラを意識した不自然な体勢だったが、普通に画面を上から直視できればもっと速くタイプすることも可能だ。かなりデタラメのスペルでもスペース(やピリオド)を押したタイミングで自動的に正しい語に変換されている。逆にスペースを入れ忘れると変換されないことを確認してほしい)
iPhoneは基本的な“モノの作り”もよくできているが、今回紹介したように細部の作り込みにもいっさいの妥協がない。
iPhoneはまるで、どうみても本物としか思えないファンタジー映画のようによくできているのだが、それが虚構ではなく、現実のデバイスとして自分の手のひらの中で動くということをリアルに体験することで、人々は大きな驚きと感動を受けるのだろう――そう、Webページで記事や動画を見ている間は、iPhoneはちょっと目を引くファンタジー映画のようなものだ。しかし、実際にそれを手に取った瞬間、自分がその映画の主人公になれるということに気がつく。
いま日本でiPhoneを触る機会がある人は気をつけたほうがいい。下手に触ってしまうと、正式発売までの長い間、かなりつらい思いで我慢をすることになるのだから。
ちょっと気になるiPhoneアクセサリ
実は今回のiPhoneレビューでは、あるアクセサリーを使用している。写真や動画を見て気付いた人はほとんどいないだろうが、それもそのはず、日本産ならではの精巧さで目立たないように作られたiPhone専用の製品だからだ。
使用しているのは、Apple Storeオンライン「iPhone Cases」部門で売り上げ人気ナンバー1(原稿執筆時点)の「Power Support Crystal Film Set for iPhone」だ。
実はiPhone発売日に米国のApple Storeに並んでいたiPhone専用ケースは全世界でも7社23製品だけ。そしてそのうちの2製品は、日本のパワーサポートの製品だった。同社に問い合わせてみると、「iPhoneを発売していない日本では発売予定がない」との回答だったが、すぐにサンプルを送ってくれた。
このPower Support Crystal Film Set for iPhone、一度貼ってしまうとあまりにピッタリとフィットするため、切り抜かれているボタン周りを注意深く見ないことには誰もフィルムを貼っていると気がつかない。
パワーサポートのもう1つの製品「Power Support Crystal Jacket Set for iPhone」もおもしろい。ベルトにクリップオンできるホルスト型製品で、他社のものはiPhoneを見せびらかすように液晶面を外側に向けた製品が多いのだが、これは液晶部分をガッチリとX字型のプラスチックでガードしたうえで、ベルトに取り付けたクリップにはまるようになっている。他社製品のような派手さはないものの、しっかり実用性と安心感を打ち出してくるあたりはいかにも日本のメーカーらしい。こちらも人気が高く、現在はケース部門で5位の売り上げだ。
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