“ジーニアス”で“ナノ・クロマティック”なiPod新製品群、Appleイベント詳報:ジョブズ氏が健在ぶりをアピール(2/2 ページ)
米国時間9月9日、多くの音楽ファンが待ち望んでいたAppleのスペシャルイベントが米国西海岸のサンフランシスコで開催された。「Let's Rock」と題された同イベントでは、iPod新製品の数々とiTunesの最新バージョンが紹介された。
App Storeは開始後60日で1億ダウンロードを達成へ
iPod製品のアップデートも行われている。まず最初にアップデートが発表されたのが「iPod classic」で、厚型のバージョンを廃止する代わりに、薄型のバージョンのHDD容量を増大して値段はそのままに新規リリースされる。一部でclassicそのものが廃止されるという噂が流れていたなか、大量の楽曲ライブラリを持ち歩くユーザーには朗報だ。
そして「iPod nano」だ。今回登場した第4世代のnanoは、ジョブズ氏によれば「過去最薄」のiPodだという。4世代の製品をすべて並べてみると分かるのは、細長ボディー、メタリック加工、大画面という前世代までの特徴をすべて備えているのが第4世代だということだ。全体にカーブがかかったデザインになっており、液晶パネル部も曲面になっている。そして中身の進化ではUIの改良と加速度センサーの採用が大きく、かなり使い勝手が向上している。とくに加速度センサーの部分はいろいろ応用できそうで、なかなか楽しみな試みといえる。
同時にアクセサリ類も発表されており、イベントではリモコン機能のついたイヤフォン2種類が紹介された。リモコンにはボリュームや再生コントロール機能にくわえてマイクを内蔵しており、このマイクを通して音声レコーディングが可能になっている。ボイスレコーダーとして使う際に便利だろう。またイヤフォンのうちの一方は、内部に高音用と低音用のドライバーを両方とも内蔵し、幅広い音域の再生が可能な高級モデルとなっている。ジョブズ氏によればどちらも10月の登場を予定している。
そして最後に紹介されたのが「iPod touch」だ。画面サイズはほぼ同等で、ボディーが若干薄くなっている以外はほぼ現行モデルとデザイン上の変更はない。最も大きな変更点はボディー横にハードウェアのボリュームコントロール機能が追加されたことと、iPhoneではおなじみの簡易スピーカーが内蔵されたことで、これで複数人で音楽や動画コンテンツを同時に楽しむことが可能になった。アプリケーションも徐々に充実してきており、開始後60日で1億ダウンロードを達成したほか、秋に登場予定の新作コンテンツのプレビューの紹介が行われている。
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