FPSゲーマーにLynnfieldはお買い得?:イマドキのイタモノ(2/3 ページ)
“お手ごろNehalem”のLynnfieldだが、PCI ExpressをCPUに統合するなど、グラフィックス回りも変更された。ゲームユーザーにとってのLynnfieldの存在価値をさぐる。
まずはデフォルトの環境で比較する
プラットフォームごとのパフォーマンスを測るために、デフォルト設定の各環境において、SLIとシングルGPUを比較してみた。具体的には下記の構成の比較となる。
- Core i7-940(2.93GHz)& Single GPU
- Core i7-940(2.93GHz)& SLI
- Core i7-870(2.93GHz)& Single GPU
- Core i7-870(2.93GHz)& SLI
多くのテストでLynnfieldとIntel P55 ExpressのシステムがBloomfieldとIntel X58 Expressのシステムを上回る結果となっている。メインストリーム向けプラットフォームが上位クラスに相当する結果をたたき出したことになる。ただ、Unreal Tournament 3のように、BloomfieldとIntel X58 Expressの結果が明らかに高いケースもあるように、ゲームタイトルによって優劣が入れ替わる可能性もあることに注意しておきたい。
グラフィックスインタフェース以外を同一にして比較する
このテストは、やや変則的な条件で比較している。グラフィックスインタフェースの比較に限定するため、Lynnfield、BloomfieldともIntel Turbo Boostをオフにして、Intel X58 Expressに関してはメモリをデュアルチャネル(本来トリプルチャネルサポートであるところデュアルチャネルのみ利用する)動作としたシステムを構築し、先ほどと同じベンチマークテストを実行した。
- Core i7-940(2.93GHz)でIntel Turbo Boostをオフ、DDR3-1333は2チャネル、GPUはシングル構成
- Core i7-940(2.93GHz)でIntel Turbo Boostをオフ、DDR3-1333は2チャネル、GPUはSLI構成
- Core i7-870(2.93GHz)でIntel Turbo Boostをオフ、GPUはシングル構成
- Core i7-870(2.93GHz)でIntel Turbo Boostをオフ、GPUはSLI構成
Intel Turbo Boostの影響を除いたため、最初の条件より結果の差は縮まっているが、シングルGPU構成のテスト結果は互角と考えていいだろう。ただし、Unreal Tournament 3は、最初のテスト結果と同様、BloomfieldとIntel X58 Expressのシステムが優れている。
一方で、SLI構成に関しては、BloomfieldとIntel X58 ExpressのシステムがLynnfieldとIntel P55 Expressのシステムを上回る頻度が増えている(なお、1920×1200ドットの条件で測定したCore i7-870のCrysisベンチマークテスト結果は、異常値と思われるので除いて考える)。
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