見た目も中身もフルモデルチェンジした、WiMAX内蔵モバイルノート──「VAIO S」:直販モデルは10万9800円から(3/3 ページ)
モバイル運用に耐えうるボディとメインPCとしての性能を兼ねながら、導入しやすい価格を実現したベーシックなモバイルノートPCが「VAIO S」だ。フルモデルチェンジした2010年春モデルの実力を検証した。
一般PC用途では十分なパフォーマンス、直販サイトでBTOも可能
ベンチマークテスト | VAIO S VPCS119FJ/B | |
---|---|---|
PCMark05 1.2.0 | CPU | 6412 |
Memory | 5593 | |
Graphics | 2687 | |
HDD | ─ | |
3DMark06(1366×768) | 3DMark | 1683 |
SM2.0 | 515 | |
SM3.0 | 684 | |
CPU | 2228 | |
FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3 | LOW | 2029 |
HIGH | 3108 |
パフォーマンステストは店頭モデルのVPCS119FJ/Bで行おう。Windowsエクスペリエンスインデックスの基本スコアは4.6で、TBT非対応のCore i3ながら、モバイルノートPCとしてはかなり健闘しているといっていい。
ゲーム向けベンチマークソフトの結果を見ると高度な3D描画性能を求める最新の3Dゲームタイトルは厳しいだろうが、カジュアルなオンラインゲームなら十分な利用できる性能を持っている。突出したパフォーマンスを見せることはないが、Webやメール、Officeアプリケーション、Web動画の再生などといった一般的なPCの用途でもたつきを感じることはほぼないだろう。
新プラットフォームへの移行の際に悪化してしまいがちな動作音は、予想に反してかなり静かに仕上げられおり、開発部隊の努力の跡がうかがえる。ファンを内蔵するのでさすがに無音ではないが、ファンノイズは排熱口に耳を近づけてようやく聞こえる程度。もちろんベンチマークソフト動作時などシステムに負荷をかけるとファンの風切り音も少し大きくなるが、音量レベルそのものは小さい。ファンの回転数も安定しており、音質が一定であるために耳障りと感じることは少なかった。筆者1人だけしかいない室内でこの程度なので、ある程度の生活音がある環境やオフィスなどにおいて不満が出ることはまずないと思われる。
VAIO Sは、持ち運びも可能な光学ドライブ付きのコンパクトなボディに最新プラットフォームを採用し、かつモバイルWiMAX(下り最大20Mbps、上り最大6Mbps)やBluetoothなどを標準で搭載しながら、15万円前後(店頭モデルの2010年1月発売時価格)とかなり導入しやすい価格を実現している。この価格でモバイルWiMAX内蔵モバイルノートPCを望むならVAIO Sは狙い目だ。
そして、ビジネスだけでなくプライベート用途でもしっかりと使い込みたい場合は、VAIOオーナーメードモデルで上位CPUや外部GPU、SSD、Blu-ray Discドライブなどを選択すると、ハイエンドモバイルPC並みの構成にも仕立てられる。VAIOオーナーメードモデルで必要なパーツをアップグレードした上で、普段はメインPCとしてバリバリ使い、必要に応じて持ち歩くというスタイルを望む人にもお買い得な1台だろう。
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