レビュー

東芝が10年ぶりに放つ液晶一体型PC――「dynabook Qosmio DX」の実力に迫るDynaTop・おぼえていますか(5/5 ページ)

「dynabook Qosmio DX」は東芝が久々に投入した液晶一体型PC。Core i5やフルHD液晶、BDドライブ、地デジチューナー、SpursEngineを備え、価格が意外に安い注目機種だ。

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高機能かつ買い得感あるテレビ付き液晶一体型PCとしておすすめ

 以上のようにQosmio DXは、Core i5搭載のフルHD液晶ディスプレイ一体型PCをベースとして、SpursEngineという専用の映像処理チップをプラスすることで、同クラスのCore iシリーズ搭載ノートPCや液晶一体型PCにはない付加価値を備えた製品に仕上がっている。特にSpursEngineがもたらす超解像や高速エンコード/Blu-ray Disc書き出し、H.264による長時間録画といった機能はどれも実に魅力的だ。

 テレビ機能付きの液晶一体型PCとして見た場合、チューナーが3波対応ではなく、地デジのシングルチューナーである点は競合機種に見劣りするものの、オフィススイートも含めて豊富な機能を満載したパッケージで量販店の実売価格は16万円台前半、安売り店での実売価格は14万円以下まで下がっており、コストパフォーマンスは申し分ない。この価格でこのデザイン、この性能、この機能なら、多くのユーザーが満足できるだろう。

 AV機能が強力なPCの導入を検討している人だけでなく、手ごろなサイズのセカンドテレビ兼PCを探している人にも、安心しておすすめできる1台だ。

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 最後に1つだけ付け加えると、せっかくの同社ノートPC事業25周年記念モデルであり、久しぶりの個人向けデスクトップPCでもあるので、欲をいえば、3波ダブルチューナーや大画面で高品位な液晶パネルを搭載したREGZA+PCのハイエンドモデルも見たかった。この辺りは今後の展開に期待したい。

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