第2世代Core i+クアッドSSD+フルフラットボディの新モバイルノート――「VAIO S」:2011年PC春モデル
ソニーの13.3型ワイド液晶搭載モバイルノートPC「VAIO S」に、第2世代Core iと新デザインのフルフラットボディを採用した上位モデルが追加された。
- VAIO 2011年春モデル第2弾の概要はこちら→ソニーが「VAIO」春モデル第2弾を発表――3D立体視、新モバイル、集光ボディ、新テレパソ
VAIO Zの技術をより幅広いユーザーへ
ソニーは3月8日、13.3型ワイド液晶ディスプレイと光学ドライブ搭載のモバイルノートPC「VAIO S」シリーズに新モデルを追加、3月19日に発売する。VAIO Sのラインアップとしては、マイナーアップデートした春モデル第1弾が販売中だが、今回の新モデルはその上位機種に位置付けられる。
モバイルノートPCのフラッグシップモデル「VAIO Z」で培った技術をより幅広いユーザーに届けるというコンセプトで開発されたハイスペック志向のモデルだ。
店頭向けの標準仕様モデルは、2コア/4スレッド対応の第2世代Core i5-2410M(2.3GHz/最大2.9GHz)とBlu-ray Discドライブを搭載した上位機「VPCSB19FJ/B」、2コア/4スレット対応のCore i3-2310M(2.1GHz)とDVDスーパーマルチドライブを搭載した下位機「VPCSB18FJ/B・W・P」を用意。ボディカラーは上位機がブラックのみ、下位機はブラック(B)、ホワイト(W)、ピンク(P)の3色から選べる。価格はオープン、実売価格はVPCSB19FJ/Bが20万円前後、VPCSB18FJ/B・W・Pが16万円前後の見込みだ。
いずれのモデルもグラフィックス機能は、CPU内蔵のIntel HD Graphics 3000と外部GPUのAMD Radeon HD 6470M(グラフィックスメモリ512Mバイト)をスイッチで切り替えて利用できる。チップセットはIntel HM65 Express、メモリは4Gバイト(オンボード、空きスロット×1)、データストレージは500GバイトHDDだ。液晶ディスプレイは解像度が1366×768ドットに固定で、表面は低反射コートが施してある(ソニーの呼称は「VAIOディスプレイプラス」)。
通信機能は1000BASE-Tの有線LAN、IEEE802.11a/b/g/nの無線LAN、IEEE802.16e-2005のモバイルWiMAX、Bluetooth 2.1+HSを標準装備。インタフェース類はUSB 3.0×1、USB 2.0×2、HDMI出力(VPCSB19FJ/Bは3D対応)、D-Sub出力、ヘッドフォン出力、メモリースティック デュオスロット、SDメモリーカードスロット、有効画素数約31万画素のWebカメラ、指紋センサーなどを備える。周囲が暗く、ユーザーが入力操作を実施したときだけバックライトを点灯するバックライト付きキーボード、転倒前の揺れなどの予備動作も検知して従来より早いタイミングで磁器を退避させるHDDプロテクション機能も持つ。
ボディは厚さ23.9ミリのフルフラットなデザインに仕上げている。マグネシウム合金を上下から包み込むように組み合わせ、側面から見ると六角形になる「ヘキサシェル」構造により、軽量化と高剛性化を実現した。アルミニウムの1枚板から成型した耐久性の高いパームレストや、ヒンジを背面に置くことで本体と液晶の接続部を隠し、パームレストも広く確保する「コンシールドヒンジ」など、機能性を追求しながらデザインの美しさにも配慮している。
本体サイズは331(幅)×224.5(奥行き)×23.9(高さ)ミリ、重量はVPCSB19FJ/Bが約1.76キロ、VPCSB18FJ/B・W・Pが約1.72キロだ。標準バッテリーでの駆動時間はVPCSB19FJ/Bが約8時間、VPCSB18FJ/B・W・Pが約8.5時間をうたう。底面に装着するオプションの拡張バッテリーと組み合わせれば、VPCSB19FJ/Bで約16.5時間、VPCSB18FJ/B・W・Pで約17時間まで駆動時間を延ばせる。
拡張バッテリーは本体の電源がオンのままでも着脱でき、付属のアダプタで拡張バッテリーのみ充電可能だ。内蔵バッテリーを優先的に充電し、拡張バッテリーから先に放電するため、拡張用バッテリーを着脱しながら、効率的に運用できる。
バッテリーは急速充電が可能で、約3時間でフル充電、約1.5時間で約80%の充電、5分の充電でも約1時間の駆動が行える(VPCSB18FJ/B・W・Pの場合)。
プリインストールOSは64ビット版Windows 7 Home Premium、オフィススイートはOffice Home and Business 2010を採用。BIOSや起動時のタスク時間を高速化し、従来よりWindowsの起動を高速化した。
なお、ソニーストア直販のVAIOオーナーメードモデルでは、外部GPUがAMD Radeon HD 6630M(グラフィックスメモリ1Gバイト)に強化され、2コア/4スレッド対応のCore i7-2620M(2.7GHz/3.4GHz)や1Tバイト/512Gバイト/256GバイトのクアッドSSD(RAID 0構成)、128GバイトのSSD、750Gバイト/640GバイトのHDD(5400rpm)、8Gバイトメモリ、ワイヤレスWAN+GPS、64ビット版Windows 7 Ultimate/Professional、限定カラーのブルーなどが選べる。発売は3月30日の予定で、直販価格は14万9800円からだ。
VAIOオーナーメードモデルの重量は約1.64~1.79キロ、バッテリー駆動時間は標準で約8~9.5時間、拡張バッテリー併用時で約15.5~19時間としている(構成によって異なる)。
- 製品レビュー前編はこちら→第2世代Core i+GPU切り替え+クアッドSSD+フルフラットボディ+長時間駆動:新型「VAIO S」徹底検証(前編)――VAIO初“Sandy Bridge”モバイルの出来栄えは?
- 製品レビュー後編はこちら→まさに下克上のパワーとスタミナ:新型「VAIO S」徹底検証(後編)――その性能は“Z”を超えたのか?
VAIO S店頭モデルの概要(その1) | ||||||||
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シリーズ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD | OS | 実売 |
VAIO S | VPCSB19FJ/B(ブラック) | 2スピンドル | 追加モデル (新デザイン、新アーキテクチャ) | Core i5-2410M (2.3GHz/最大2.9GHz) | 4096MB (DDR3) | 500GB | 64ビット版7 Home Premium | 20万円前後 |
VPCSB18FJ/B・W・P (3色) | 2スピンドル | 追加モデル (新デザイン、新アーキテクチャ) | Core i3-2310M (2.1GHz) | 4096MB (DDR3) | 500GB | 64ビット版7 Home Premium | 16万円前後 | |
VAIO S店頭モデルの概要(その2) | ||||||||
シリーズ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | TV/オフィス | 重量 |
VAIO S | VPCSB19FJ/B(ブラック) | 13.3型ワイド | 1366×768 | Intel HM65 | BD-R/RE対応Blu-ray Disc | Radeon HD 6470M/CPU統合 | Office Home and Business 2010 | 約1.76キロ |
VPCSB18FJ/B・W・P (3色) | 13.3型ワイド | 1366×768 | Intel HM65 | 2層対応DVDスーパーマルチ | Radeon HD 6470M/CPU統合 | Office Home and Business 2010 | 約1.72キロ |
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