「まだ平常時の水準ではありませんが……」 乾電池とUPSが売れるアキバ:古田雄介のアキバPickUp!(4/4 ページ)
大地震から1週間以上が経過し、アキバの人通りは徐々に戻ってきている。物流もある程度回復し、H67のmini-ITXマザーやGeForce GTX 550 Tiカードなどが店頭に並んだ。
RealSSDの新モデルや3000円前後のiPhone対応キーボードなど
先々週のASRock「890GM Pro3 R2.0」に引き続き、AMDの次世代ソケット「Socket AM3+」を採用したマザーボードがギガバイトからも登場した。「GA-890FXA-UD5 REV.3.1」で、価格は2万2000円弱。ほとんどの仕様は従来のSocket AM3モデルと同様で、PCI Express x16スロットを4基備え、AMD 890FXチップセットを搭載している。
Socket AM3+ソケットにより、AM3対応CPUだけでなく、次世代CPUも搭載できるのが特徴だ。その新型CPUについては、「6月に登場するとウワサされています。コードネーム『Bulldozer』の8コアCPUとのことですが、どれだけの性能が出るか楽しみですね」(某ショップ)と語る。
そのほか、キーボードで人気を集めていたのは、バッファローコクヨサプライのBluetoothモデル「BSKBB01WH/BK」だ。テンキーのない83キーの日本語キーボードで、PCだけでなく、iPadやiPhone 4、PS3でも使える。価格は3000円前後だ。
入荷したパソコンハウス東映は「iPhone用キーボードはどれも人気で品薄ですが、多くは5000円を超えていました。BSKBB01WH/BKはかなり値頃感が高いので、今後の主流になるかもしれません。アイソレーションキーボードというのもポイントです」と話していた。
最後は、取材時に入荷が間に合わなかったものの、週末から発売されている新型SSDを紹介したい。MicronのSATA3.0接続SSD「RealSSD C400」シリーズで、ラインアップは512Gバイトと256Gバイト、128Gバイト、64Gバイトの4種類。価格は順に9万5000円前後と5万円前後、2万5000円前後、1万4000円弱だ。
RealSSD C400は、SATA3.0 SSDの草分け的存在の「RealSSD C300」シリーズ後継にあたる。全体的に高速化されており、全ラインアップともリード最大415Mバイト/sを実現。ライト時の最大速度は512Gバイトと256Gバイトモデルが260Mバイト/sで、128Gバイトモデルは175Mバイト/s。64Gバイトモデルは安価な細かくは「C400v」シリーズという扱いになり、最大95Mバイト/sとなる。パソコンショップ・アークは「定番のRealSSDシリーズですし、安定した人気が期待できますね。C300シリーズが登場した1年前にくらべてSATA3.0が使える環境はかなり整っていますし、ブートドライブ用に狙っている方は多いでしょう」と期待していた。
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