「この反響はマジで予想外でした」――猛烈に売れるSandy Bridge:古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)
深夜販売、早朝販売、通常販売。この3段階を経てもSandy Bridgeの勢いは止まらず、年初の連休を迎えたPCパーツショップは、新しいプラットフォームでイチからの自作を目論むユーザーで終日ごった返していた。
「すべての人のニーズは満たせなかったでしょうね……」 Core i7-2600Kの争奪戦は10日昼過ぎまで
Sandy Bridgeこと新Core i7/i5の深夜販売の数時間後、ドスパラ秋葉原本店やソフマップ リユース総合館、ツクモ各店が午前8時半から9時に店を開ける早朝販売を実施し、こちらも合計で200人を超える大勢のユーザーが行列を作っていた。一番人気は深夜販売時と同じく、最上位のCore i7-2600Kだったが、ここでも需要を満たすことはできなかった模様だ。
各ショップの行列後方に並んでいた男性は「数時間後に開くほかのショップを回ります」と語り、しばしの休息を求めて飲食店に向かっていった。・・・…が、それでも2600Kを入手できなかったかもしれない。
今回ショップに入荷したCPUは以下の7種類。通常の営業時間になっても、人気が集中するCore i7-2600Kを筆頭に、Core i5-2500KやCore i7-2600などの上位モデルを即座に売り切るショップが複数みられた。フェイス秋葉原本店は「昨年秋ごろからSandy Bridgeを狙っていた方がいましたから。まずは最上位モデルから売れるのはよくあることですが、予想をはるかに超える反響です」と語る。
新CPUはすべて内蔵GPUを搭載するほか、低負荷時にクロックを引き上げるターボブースト機能やエンコード処理向けのアクセラレーション機能などを備えているのが特徴だ。加えて、末尾Kのモデルはクロック倍率が可変となり、内蔵GPUの性能も一段高くなっている。末尾Sは低消費電力版という位置付けだ。
このうち、末尾Kのモデルに人気が集中している理由について、クレバリー1号店は「やっぱり性能を重視する人やオーバークロックを楽しみたいという人が好んで買っていると思います」と語る。しかし、やはりこの売れ行きは予想外とのことで「Sandy BridgeはミドルレンジのCPUなので、そうした人たちの多くはLGA 1366のCore i7を求め続けると踏んでいました。事前のレビューなどでかなり高いスコアを出していたので、期待する人がかなり増えていたんですね」と続けた。
そうした状況から、深夜販売前は「入荷モデルはどれもある程度潤沢です」(某ショップ)といったコメントが聞かれた新CPUだが、人気モデルはすでに再入荷が待たれる状況となっている。
TSUKUMO eX.は、昼過ぎに予約キャンセル分として若干数のCore i7-2600Kをマザーボードとセットで販売したが、こちらもアナウンス直後にユーザーが群がる反響があった。同店は「まだまだ2600Kを求めている人は多そうです。特にこの連休中に新マシンを組みたいという人も多いかと思いますが、しばらくは再入荷したら即売り切れという状況が続くかもしれません」と話していた。
具体的な再入荷時期は、ショップによって連休明けから1月末までの開きがあったが、すべて推測の域を出ない。あるショップは「国内全体で品薄なようで、あとはインテルの上層部がいつどれだけ日本に2600Kを流してくれるかにかかっているでしょう」と話していた。
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