レビュー

「VAIO F(3D)」徹底検証(後編)――3DノートPCの本命か?4倍速フルHD液晶+3D立体視+第2世代Core i7+外部GPU(2/4 ページ)

3D立体視の品質にこだわり抜いたVAIO F(3D)は、それを支えるパフォーマンス面にも力が入っている。レビュー後編は、PCとしての実力を各種テストでチェックしよう。

テンキー付きキーボード、各種ワンタッチボタン、広めのタッチパッドを装備

キーボードベゼルからキートップのみを露出させたアイソレーションキーボードを採用。VAIOオーナーメードモデルでは英字配列のバックライト付きキーボードも選べる

 キーボードはテンキー付きで、VAIOノートでおなじみのアイソレーションキーボードを採用する。

 キーレイアウトは特にクセのない6段配列で、キーピッチはほとんどのキーで約19×19ミリ、キーストロークは約2ミリを確保している。カーソルキーは小さいが、きちんと1段下げて配置しているのでタイプミスは少ないだろう。レギュラーキーの右端とテンキーの左端の間は約5ミリとあまり広くはなく、慣れないうちは少し気になるかもしれない。ただ、キーボードユニットのたわみなどはなく、スイッチの感触も良好だ。

 なお、前述の通り、VAIOオーナーメードモデルでは英字配列のバックライト付きキーボードも選択できる。照度センサーの内蔵により、暗い場所で触れると、自動的にキーボードのバックライトが点灯する仕組みだ。

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 一方、キーボードの上部には、タッチセンサー式のAVコントロールボタンと、3D立体視をオンにする「3Dボタン」(詳しくはレビュー前編で紹介)、サポートソフトの「VAIO Care」を起動する「ASSISTボタン」、リコメンド機能付きのメディアプレーヤーソフト「Media Gallery」を起動する「VAIOボタン」も設けられている。また、少し離れた場所で映像や音楽を楽しむ場合は、付属のリモコンで対応できる。

キーボードの上部にはタッチセンサー式のAVコントロールボタン(写真=左)と、ASSIST、3D、VAIOの3つのワンタッチボタン(写真=右)を備えている
タッチパッドはパームレストと一体化しており、操作可能な領域には細かいディンプル加工が施されている

 キーボードの手前には、2ボタン式のタッチパッドがある。パームレストと一体になっており、細かいディンプル加工で操作可能な領域を示している。タッチパッドのサイズは90(横)×48(縦)ミリと十分な広さで、指の滑りはまずまず。左右のクリックボタンは一体型で、かなり長いので端のほうを少し意識して押す必要がある。

 タッチパッドにはアルプス電子製のドライバが導入されており、パッドの右辺/下辺をなぞることによる上下/左右スクロール機能のほか、画面をはじくような動作で写真送りなどを行うフリックナビゲーション、2本指の開閉でズーム/パンを行うピンチズーム、画像の回転などを行うピボットローテーションなど、マルチタッチジェスチャー機能が利用できる。

 なお、ボディは全体的に光沢ブラックだが、キートップとパームレスト、タッチパッドはマットな仕上げなので、キーボード周辺が指紋でベタベタになってしまうようなことはない。デザインを重視しながら、使い勝手への細やかな配慮が感じられる部分だ。

2ボタン式のタッチパッドにはアルプス電子のドライバが導入されている。右辺/下辺を利用したスクロール機能のほか、ピンチズーム、フリックナビゲーションなどのマルチタッチジェスチャー機能が利用可能だ

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