インテル、「Xeon E7」「Xeon E3」を投入
インテルは、基幹サーバ向けのXeon E7ファミリーと小規模システム向けのXeon E3ファミリーを発表した。
基幹システム向けサーバで強力なセキュリティーを実現「Xeon E7ファミリー」
Xeon E7ファミリーは、従来のモデルと同じ32ナノメートルプロセスルールを導入するWestmere世代のコアを採用した基幹サーバ向けモデルだ。上位モデルでは10コアを内蔵し、Hyper-Threading Technologyの対応で、20スレッドの同時処理に対応する。従来のXeon 7500シリーズと比べて、電力効率を改善しつつ、最大40%の性能向上を実現、仮想マシン上における性能も25%改善したという。
Xeon E7ファミリーでは、Xeon 5600番台で導入されたIntel AES-NIやIntel TXTが採用されたことで、基幹システム向けサーバでも強力なセキュリティー機能が利用できるようになった。
今回発表されたXeon E7ファミリーは、2ソケット対応、4ソケット対応、8ソケット対応などの18モデルで、Xeon E7-8870、Xeon E7-4870、Xeon E7-2870など10モデルは10基のコアを内蔵する。すべて、TDPは130ワットで。また、低電圧版モデルとして、10コアのXeon E7-8867Lを用意する。TDは105ワットで動作クロックは2.13GHz。高クロック特化モデルとして登場する8コア搭載のXeon E7-8837では、TDPが130ワットで動作クロックが2.67GHzになる。
小規模サーバに適した「Xeon E3ファミリー」
Xeon E3ファミリーは、小規模システムのサーバに適したモデルで、従来モデルから30%の性能向上を実現したとインテルでは説明している。また、セキュリティー機能でも、上位ラインアップのXeon E7ファミリーと同じように、Intel AES-NIとIntel TXTを導入する。
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