「キてるのはBF3」――GeFroce GTX 560 Ti以上が売れる理由:古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)
TERAブームが落ち着き、Bulldozerがまだ買えない現状で、今最も自作ユーザーの購買欲をかき立てているのは、バトルフィールド3らしい。
「GeForceならGTX 560 Ti、RadeonならHD 6950あたり」――BF3特需で盛り上がるグラフィックスカード売り場
10月以降、アキバではミドルレンジ以上のグラフィックスカードが好調に売れる現象が起きている。その原動力となっているのは、11月2日に発売予定の人気FPSゲーム(一人称視点シューティングゲーム)「バトルフィールド3」(以下、BF3)だ。PC DIY SHOP FreeTは「BF3発売にあわせてマシンを強化したいというゲーマーさんが多いのだと思います。いわゆる、BF3特需というやつですね」と語る。
ゲームを快適にプレイするために、人気タイトルの登場前後でマシン環境を推奨仕様にあわせるユーザーは多い。そして、BF3のようにハイスペックを要求する作品では相対的にクリアすべきハードルが高くなるため、高価なPCパーツや推奨環境に適うマシン一式を買い求める人が増え、PCパーツショップは大いに賑わうことになる。
パーツ単位ではグラフィックスカードによる強化策がメジャーだ。BF3の場合、β版時点の推奨環境はGeForce GTX 560以上/Radeon HD 6950以上となっている。このため「RadeonはHD 6950、GeForceは推奨より気持ち高めのGTX 560 Tiあたりがよく出ます。ここよりワンランク上を目指すと数万円高くなるので、最もリーズナブルなラインを狙っている人が多いのでしょう」(PC DIY SHOP FreeT)という。
実際、先週登場した新製品の中でも、GeForce GTX 560 Ti搭載カードの注目度は高かった。ドスパラ パーツ館に入荷していたのは、Palitの「GeForce GTX 560 Ti Twin Light Turbo」。ヒートパイプ4本を通したデュアルファン構造のクーラーを採用するOCモデルで、価格は2万970円だった。同店は「クーラーはZEROtherm製なので、冷却性は十分だと思います。それでいて2万円ちょっとなので、ワンポイント強化に最適です。BF3目的で買われる方も少なくないでしょう」と話していた。
なお、MMORPG「TERA」が7月ごろにアキバで急速に知名度を上げていった際も、各ショップで“TERA特需”が生まれて盛り上がっていた。しかし現在は、TERA仕様のグラフィックスカードにも「BF3推奨!」のPOPが張られるなど、BF3の影に隠れてしまった感がある。
某ショップは「8月1日の正式サービスを前に急に勢いが落ちました。ウチのスタッフの間では、ターゲット層に対して月額料金が高めだったのが原因ではと推測されていますが、それまでの期待値が大きかっただけにちょっと残念ですね。ただ、ゲーム自体の質は高いので、これからのブーム再燃にも期待しています」と静かに語る。
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