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Windows 8で“Metro”と“デスクトップ”を行き来する:鈴木淳也の「お先に失礼! Windows 8(まだ仮称)」(3/3 ページ)
これまで「Windows 8 Developer Preview」の導入解説を行ってきたが、今回からは実際のWindows 8の仕組みと操作方法について紹介していく。
Snap Viewを試す
Metroスタイルアプリの必須要件として「Snap View」という表示モードを紹介したが、すべてのMetroスタイルアプリは、このSnap View表示にできる。マウスを使ってアプリを切り替える方法にあった「サムネイルを画面中央までドラッグ」した後、画面左端、または右端にサムネイルをそのままドラッグすることで、サムネイルとして表示されていたアプリがSnap Viewとして画面に残ることになる。Snap Viewで表示される情報は個々のアプリによって大きく異なるため、開発者の工夫でさまざまな利用ができると筆者は注目している。
Snap Viewは、画面の左右どちらにも配置できるほか、通常表示のアプリとの間にある縦線を左右に動かすことでSnap Viewと通常表示のアプリの立場を変更できる。
なお、Snap View利用については2点ほど注意事項がある。まず、Snap Viewの利用にはワイドスクリーンのディスプレイが必要になる。Metroスタイル対応アプリの最低動作要件である1024×768ドットで先ほどの操作を行ってもSnap Viewが出現しない。単にアプリを切り替えるだけだ。また、デスクトップ画面で動作するアプリケーションはSnap Viewを持たないため、Snap Viewの表示モードにしても「現在デスクトップで実行中のアプリケーションのウィンドウがサムネイル表示される」だけになる。
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