「第2世代FXは2012年。28ナノプロセスは2013年」──AMD、2013年までのロードマップを公開:頼りにするのは“Piledriver”と“Streamroller”(2/2 ページ)
AMDは、2月2日(現地時間)に米国で「AMD Financial Analyst Day」を行い、2012~2013年におけるロードマップを明らかにした。
省電力APUは“Piledriver”を採用してTDP 17ワットを目指す
ノートPCとタブレットデバイス向けのCPUでは、パフォーマンス級とメインストリーム級の上位から中位シリーズでも、Fusion APUの第2世代Aシリーズ「Trinity」を投入し、TDP 35ワットモデルとTDP 17ワットモデルを用意する。“Piledrive”コアを2~4基実装し、DirectX 11に対応する“第2世代”グラフィックスコアを統合する。
メインストリーム級の下位シリーズからエッセンシャル級では、Brazos 2.0世代のFusion APU EシリーズとCシリーズが登場する。TDPは9ワット、または、18ワットと従来のBrazosと同様で、デュアルコアの“Bobcat”CPUとDirectX 11対応のグラフィックスコアGPUを統合する。
タブレットデバイスとファンレスデバイス向けでは、開発コード名「Hondo」世代のFusion APU Zシリーズが2012年後半に登場する。TDPは4.5ワットになる予定で、シングルコア、またはデュアルコアの“Bobcat”CPUコアとDirectX 11対応グラフィックスコアを統合する。
2013年になると、Trinity、Brazos 2.0、そして、Hondoのそれぞれは、Kaveri、Kabini、そして、「Temash」に切り替わる予定だ。KaveriとKabiniはデスクトップPC向けにも登場するFusion APUで、Temashも28ナノメートルプロセスルールを導入し、デュアルコアの“Jaguar”CPUコアとGraphics Core Nextアークテクチャのグラフィックスコアを統合する。
Piledriverのサーバ導入は2012年後半から2013年に
サーバ向けCPUでは、2Pと4P対応のSocekt G34プラットフォームで、“Interlagos”シリーズの後継として“Abu Dhabi”シリーズが2012年の後半に登場する。Piledriver世代のCPUコアを4基/8基/12基/16基実装するモデルを用意する予定で、メモリコントローラはDDR3対応クアッドチャネルをサポートする。1Pと2P対応のSocket C32プラットフォーム向けの“Valencia”シリーズも、“Seoul”シリーズに切り替わる。Piledriver世代のCPUコアを6基、または、8基実装するモデルが2012年後半に登場する予定で、メモリコントローラはDDR3のデュアルチャネル対応だ。
マイクロサーバ向けのSocket AM3+プラットフォームでは、4コア、または、8コアの“Bulldozer”を実装する“Zurich”シリーズが2012年の前半に登場する。ただ、このクラスは、2012~2013年にPiledriverコアを採用する“Delhi”シリーズを2012年に投入する予定だ。コアの数は4基、または、8基で、メモリコントローラはDDR3のデュアルチャネル対応と、Zurichと共通する。
Komodo、Krishna、Wichitaのキャンセルを正式に確認
なお、今回のFinancial Analyst Dayでは、デスクトップPC向けのAM3+対応CPUで、“Piledriver”を6~10コア実装する“Komodo”や、Bobcatの後継となる28ナノメートルプロセスルール採用Fusion APUの省電力クラスとして開発を進めていた“Krishna”とWichta“、そして、KrishnaとWichtaを採用するプラットフォームとして予定していた“Deccan”などの開発コード名が、「NO LONGER IN USE」として扱われていることも明らかになった。
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