ガラス張りの“プレミアムUltrabook”――「HP ENVY14 SPECTRE」に誘惑される:この質感、シビレるだろう?(3/4 ページ)
安さもキーワードの1つであるUltrabookだが、価格競争が加熱し過ぎると、仕様が画一化してきて、面白みがなくなったりもする。日本HPの「HP ENVY14 SPECTRE」は、思い切って高級志向に振ることで、既存のUltrabookに一石を投じる存在だ。
液晶は1600×900ドットの高解像度、オーディオにも注力
14型ワイド液晶ディスプレイは、表示解像度が1600×900ドットに対応している。Ultrabookを含め、13型クラスの液晶を搭載した薄型軽量ノートPCは1366×768ドット表示の製品も多いだけに、高解像度による表示の精細さや一度に映せる情報量の多さはアドバンテージだろう。
白色LEDバックライトの輝度は十分高く、鮮やかな表示だが、色味は青が強い。上下の視野角は狭いが、左右の視野角はノートPCにしては広いほうだ。ディスプレイの表面はガラスで覆われているため、照明やユーザーの姿は映り込みやすい。液晶ディスプレイの開く角度は約125度までと、あまり後方へは倒れない仕組みだ。
本体の底面手前側には、HPが積極的に採用しているBeats Audioブランドのステレオスピーカーを内蔵。スピーカーのサイズを十分確保できないノートPCとしては、低音も効いた迫力のあるサウンドを再生できる。
加えて、ボディの右側面にはアナログのボリュームダイヤルとミュートボタンのほか、Beats Audioパネルの起動ボタンが用意されており、ENVYシリーズの一員らしくサウンドへのこだわりがうかがえる。なお、ボリュームダイヤルの上にはBeats Audioのロゴがあり、使用中はこれが赤く光って目立つ。
近接センサー付きのキーボードバックライトを採用
キーボードは同社が「浮き石型」と呼ぶアイソレーションタイプを採用しており、6段の英語配列となっている。日本語キーボードと比較した場合、かな文字の刻印がないほか、「@」や「\」などの配置がやや異なる。また、使用頻度が高いEnterキーの形状も異なり、1段取りの横長である点などに注意したい。
キーピッチはほとんどのキーで約19×19ミリの広さを確保しているが、上下のカーソルキーは縦サイズが実測で約9ミリほどしかないため、少し打ちにくい。キーストロークは約1.8ミリと浅めだが、クリック感は強めだ。キーボードの固定はしっかりしており、強めにタイプしてもたわみなどは感じない。
最上段のキーは、ディスプレイ輝度やキーボードバックライト、無線通信、外部映像出力、ヘルプのショートカットキーになっており、fnキーと同時に押すことでファンクションキーとしての機能が使える(BIOSセットアップから、fnキーとの同時押しでショートカットキーを使うように設定変更も可能)。
キーボードには明るいバックライトも付いており、暗所での使い勝手は良好だ。キーの1つ1つに白色LEDライトを搭載して視認性を高め、3段階に明るさを変えられるほか、近接センサーでバックライトを自動的に点灯させることもできる。
キーボードの手前には、タッチパッドとクリックボタンが一体化したタイプのいわゆるクリックパッドを搭載。パッドの下方を押すと、パッド自体が下がってクリックの操作となる。タッチパッドのサイズは100(横)×60(縦)ミリと十分広く、ガラス製パッドの表面はサラサラとして滑りがよい。
タッチパッドにはシナプティクス製のドライバが導入されており、2本指でのスクロールや「つまみズーム」、回転、3本指のタッピングによるアプリケーション起動といったマルチタッチジェスチャーに対応している。タッチパッド左上のマークをダブルタップすることで、パッドの機能を無効/有効に切り替えることが可能だ。
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