CPUとGPUが“次”に進んだ3月のアキバ:5分で分かった気になるアキバ事情(1/4 ページ)
Sandy Bridge世代のXeonが登場し、定格4GHz超のFX-4170がデビュー。一方のGPUでは、Radeon HD 7000ファミリーに続いて、ライバルのGeForce GTX 680がヒットを飛ばす。CPUとGPU回りが熱い1カ月だった。
「SandyBridge-EP」ことXeon E5シリーズが登場&Ivy Bridgeの影も見える
3月はCPUとGPU関連の話題作が集中していた。特にインテルの動きは活発で、3月初旬にSandy Bridge世代のサーバ/ワークステーション向けCPUとなる、コードネーム「SandyBridge-EP」こと「Xeon E5」シリーズが複数のショップに入荷。8コア/16スレッドの「Xeon E5 2687W」(16万5000円弱)から、4コア/4スレッドの「Xeon E5-2603」(1万8000円弱)まで、10種類以上のラインアップが並んだ。すべてグラフィックチップは内蔵しない。対応ソケットはLGA 2011だ。
Sandy Bridge世代初の8コアCPUということで、関心を向けるユーザーは多く、初回入荷で最上位のE5 2687Wや、8コア/16スレッドながらTDP70ワットの「E5-2650L」など、スペックに特徴のあるモデルは反響が大きい様子だった。
TSUKUMO eX.は「Xeon E5を正式サポートするC600チップセットを積んだマザーが登場しないと、安心してオススメできませんが、きちんと動けばものすごく速いのは確かです。現在の環境からすれば、開発者のような“分かっている人”向けのCPUといえますね」とコメントしている。
月末になると、シリーズ最上位の「E5-2690」(18万円弱)を入荷するショップも現れ、デュアルLGA 1155ソケットを搭載したマザーにE5を組み込んだ実機も展示されるようになった。
PC DIY SHOP FreeTは、TDP70ワットのE5 2650Lを2個積んだ16コア/32スレッドマシンを店頭で稼働中だ。同店は「マルチスレッド対応のソフトなら、“異次元”の速さが体験できますね。そのうえ低消費電力なCPUを使っているので、マシン全体でも高負荷時に170ワット程度となるのがポイントです」と話していた。
一方、Sandy Bridge世代の次となる「Ivy Bridge」に関する情報も出回り始めた。3月中旬ごろには、Ivy Bridgeへの対応をにおわす説明書き付きのBIOSにアップデートしたZ68マザーが店頭に並んだほか、月末にはIvy BridgeとSandy Bridgeに対応するZ77マザーがショーケースに入れられるようになった。
パソコンショップ・アークは「我々からはまだ詳細を語れないという微妙な状況ですが、モノを見ていろいろ判断されている人は多いですね」と語る。
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