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CPUとGPUが“次”に進んだ3月のアキバ5分で分かった気になるアキバ事情(2/4 ページ)

Sandy Bridge世代のXeonが登場し、定格4GHz超のFX-4170がデビュー。一方のGPUでは、Radeon HD 7000ファミリーに続いて、ライバルのGeForce GTX 680がヒットを飛ばす。CPUとGPU回りが熱い1カ月だった。

「待望」続出のAMD――TDP65ワットの「A8」&定格4GHz超えの「FX」

AMD「A8-3820」

 AMDもプロセッサーの話題作を連発している。まずは月初旬、4コア構成のLlanoでは初となるTDP 65ワットモデル「A8-3820」を投入。4コアCPU搭載のA6/A8シリーズは、これまで「A8-3870K」や「A8-3850」「A6-3670K」と、TDP100ワットのモデルしかなく、低消費電力タイプを求める声は多かった。価格は1万3000円弱で、初回からヒットを飛ばしている。

 ツートップ秋葉原本店は「mini-ITXなどの小型ケースは熱処理や搭載できる電源の関係から、TDP100ワットでは選択肢がすごく狭くなります。それがA8-3820ならグワッと可能性を広げられるので、ゲームもできるような小型マシンを求める人に人気が出ると思います。昨年末から登場のウワサが流れていただけに、待望のプロセッサーといえるんじゃないでしょうか」と高く評価する。

 3月も後半にさしかかると、定格4.2GHz/ターボコア最大4.3GHzで動作する4コアCPU「FX-4170」がデビューした。Socket AM3+対応のCPUで、TDPは125ワット。価格は1万3000円前後。こちらはクロック数の高さが話題を呼んだ。

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 クレバリー秋葉原店は「コンシューマー向けで定格4GHzを超えたCPUは初めてだと思います。ターボコアの最大値はあまり上がっていないので、オーバークロック耐性がどれだけあるのかはまだ不明ですが、このクロックで1万3000円弱は割安だと思いますよ」と語る。

 続いて月末には、6コアFXの上位モデルとなる「FX-6200」も出回るようになった。定格3.8GHz/ターボコア最大4.1GHzで、価格は1万6000円前後だ。これまでの2モデルに比べるとインパクトは薄めながら、TSUKUMO eX.が「FX-4170とともに、Socket AM3+系のユーザーによく買われていきます。マザーボードの動きはそれほど変わっていないので、石(CPU/APU)だけ載せ替えるという人が多いようですね」と語るように、AMD系プラットフォームを活気づけるきっかけにはなっているようだ。

AMD「FX-4170」(写真=左)。TSUKUMO eX.の4階で展示されているFX-4170のデモ機(写真=中央)。AMD「FX-6200」(写真=右)

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