中国の大地でADATAにThunderboltのことを聞く:日本でSSDトップシェアを取った秘策とは(2/2 ページ)
日本から台北。そこから上海。さらにバスで2時間余。たどり着いた蘇州にADATAの工場がある。COMPUTEX TAIPEI 2012開幕直前に「これからのADATA」を聞いた。
主力はDRAMだが急成長のSSDにも期待する
このラインアップ展開は、USBメモリでも同様で、デザインを重視した「DashDrive Elite」、ギミックを取り入れた「DashDrive Choice」、堅牢性を有する「DashDrive Durable」、そして、価格競争力に特化した「DashDrive」を展開する。
SSDでも、事業構成比では1割に満たないが、これからの主力となるべく、新しいシリーズを展開するなどラインアップも拡大しつつある。最上位シリーズとなるのが、Serial ATA 6Gbpsに対応する「XPG SX900」シリーズで、その最新モデルの「XPG SX910」では、コントローラにSandForceの「SF-2281」を採用。容量は128Gバイト、256Gバイト、そして、512Gバイトをそろえる。
このほかにも、Serial ATA 6Gbpsに対応しながら価格を抑えた「Premier Pro SP900」シリーズに、Serial ATA 3Gbps対応の「Premier SP800」、そして、mSATA 6Gbps対応の「XPG SX300」シリーズと、幅広いラインアップを展開している。
Thunderbolt対応製品はどうするのか
ユーザーのニーズに合わせて、新しいラインアップを積極的に展開するADATAだが、インテルが提唱するThunderboltについては、どのように評価しているだろうか。現在、Thunderbolt対応外付けHDDユニットの開発を進めているが、出荷の可否については決まっていないという。
ADATAもThunderboltのパフォーマンスと柔軟な機器構成が可能な点については評価しているものの、コントローラチップの搭載などに伴うコスト圧力が懸念になっている。価格競争力を重要な項目として掲げるADATAとしては、特に重要な問題だという。
そのため、コストに見合ったメリットをユーザーに提供できるなら、Thunderbolt対応の製品を投入することになるだろうとADATAは説明している。
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