な、何だこの軽さはっ! 13.3型で875グラムの“超”軽量Ultrabook──「LaVie Z」徹底チェック:この劇的な軽さ、まさに無双(6/6 ページ)
この軽さはまさに無双! ええぃ、NECのUltrabookは化け物か。インテルのイベントなどでチラ見せされてきたウワサの超軽量Ultrabookがついにベールを脱いだ。早速、その実力を徹底検証する。【バッテリー容量記述を追加】
実働6時間のバッテリー動作時間、静音性も優秀
バッテリー動作時間は「bbench 1.01」(海人氏作)を利用して測定した。IEEE802.11n無線LANで常時接続し「60秒間隔でのWeb巡回(10サイト)/10秒間隔でのキーストローク」の標準設定において、電源プランを標準の「バランス(ディスプレイ輝度40%)」として測定したところ約4時間20分、電源プラン「eco」設定時で約5時間58分動作した。公称値にはやや及ばず、今回は試作機のため製品版ではもう少し動作時間が伸びる可能性があるのは了承願いたいが、モバイルノートPCとして実用十分といえる水準はクリアしている。
ファン動作については、低負荷時もたまにファンの回転数が上がる動きもあった。ただ、一般的なオフィスや屋外ではもちろん、特に静かな部屋で使用しない限りは耳を近づけなければ分からない程度である。発熱は、高負荷をかけると左側面の排気口に近いキーボード面に若干の暖かさを感じるが、パームレストまではほとんど伝わらない。こちら、うまく排熱できていると評価でき、実利用において発熱による熱さで不快に思うことはほぼないと思われる。
騒音レベル(排熱口より5センチ、暗騒音32デシベル、室内温度26度) | |
---|---|
アイドル時 | 33デシベル |
低負荷/Web YouTube再生時 | 36デシベル |
高負荷/3DMarkVantage/CPU Test時 | 45デシベル |
高負荷/3DMarkVantage /Graphics Test時 | 45デシベル |
高負荷時の発熱(室内温度26度) | |
---|---|
キーボード左 | 35度 |
キーボード右 | 31.5度 |
パームレスト左 | 30.5度 |
パームレスト右 | 29度 |
底面左 | 40.5度 |
底面右 | 36.5度 |
※3DMarkVantage実行直後、2回目実行中に測定 |
何より「スペシャルに軽い」──この軽さの誘惑に勝てるか?
LaVie Zの発売時想定価格は、Core i7+256GバイトSSD仕様の上位モデルで16万5000円前後、Core i5+128GバイトSSD仕様の標準モデルで13万5000円前後となる。価格だけ見れば確かに安くはないかもしれない。ただし、Office Home and Business 2010の約2万円分ほどが含まれることも勘案しつつ、本機しか持ち得ない「オンリーワンの付加価値」や「特別設計の仕様」を考えれば、決して高額ではない。
その付加価値とはもちろん「薄型軽量のボディ」だ。特にこの875グラムの軽さはまさに無双。それでいて、パフォーマンスや機能はもちろん、バッテリー動作時間、そして使い勝手も、かなり高いレベルでバランスがとれている。これだけの仕様ながら、致命的な欠点がないのは見事だ。
ともあれ、絶対的な性能や機能が優れているノートPCはたくさんあるだろう。また、デザインが秀逸と感じるPCもあると思う。特に最近のUltrabook市場は華やかで、デザイン性にも優れるモデルが増えているので、店頭で検討すればあちこちに目移りしてしまうことだろう。
しかし、それでも最後にはフラフラと引き寄せられる。……本機にはそんな魔性の魅力がある。「875グラム」のスペシャルな軽量ボディを知ってしまうと、ほかのUltrabookはただの普通のノートPC。もう物足りないかもしれない。そんな妙な怖さすら覚えるほどだ。
というわけで、このLaVie Zについて決定的に気に入らない部分がある人、あるいは予算の折り合いが付かないかもという人は、LaVie Zの展示機には決して触れないことをお勧めする。そして、少しでも興味を持った人はぜひ店頭で展示機に触れて、このスペシャルな軽さで毎日利用できることを想像してみてほしい。きっと心地よい物欲がフワッと背中を押してくれるはずだ。
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