多機能+リーズナブルな液晶一体型が10点タッチ対応でさらに進化――「Inspiron 2330」で新生活に備える:チューナー付けても10万円切り(3/3 ページ)
デルの「Inspiron 2330」は、普段使い、テレビ、サブディスプレイとさまざま用途に対応する液晶一体型PC。8万円台からと手ごろな価格で購入できるところも魅力だ。
パッケージは2種類、BTOで外部GPUも搭載できる
Inspiron 2330(タッチパネル搭載モデル)の本体スペックは、スタンダード、プレミアムと2種類あるパッケージで異なる。タッチパネルを搭載しないモデルもベーシック、スタンダード、プラチナと3種類あるが、タッチパネルを搭載しても価格差は1万円ほどなので、Windows 8で使うならばタッチパネル搭載モデルの方を勧めたい。今後Windows 8向けのアプリが増えれば、タッチ操作の活用シーンがさらに広がるだろう。
Inspiron 2330(タッチパネル搭載モデル)各パッケージのスペック | ||
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パッケージ名 | スタンダード・タッチパネル | プレミアム・タッチパネル |
CPU | Core i3-3220(3.3GHz) | Core i5-3330S(2.7GHz/最大3.2GHz) |
メモリ | 4Gバイト(4Gバイト×1、DDR3-1600) | 6Gバイト(2Gバイト+4Gバイト、DDR3-1600) |
ストレージ | 1Tバイト(7200rpm) | |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ | |
価格 | 8万4980円 | 9万4980円 |
本機はBTOカスタマイズに対応するが、基本的にはパッケージの構成で固定されており、変更できる仕様はOSやオフィススイート、テレビチューナーや外付けHDDといった周辺機器のオプションくらいだ。例外として、上位のプレミアム・タッチパネルモデルはメモリを6Gバイトから8Gバイトに増量でき(プラス2100円)、下位のスタンダード・タッチパネルモデルは、グラフィックスをRadeon HD 7650A(グラフィックスメモリ1Gバイト、プラス4894円)にできる。
従来モデルを大きく上回るパフォーマンス
評価機の構成は「プレミアム・タッチパネル」に準じており、CPUがTDP(熱設計電力)65ワットの省電力モデルCore i5-3330S(2.7GHz/最大3.2GHz)、チップセットはIntel B75 Express、メモリは6Gバイト(2Gバイト+4Gバイト、DDR3-1600)、ストレージは1Tバイト(7200rpm)、グラフィックスはCPU統合のIntel HD Graphics 4000を利用する。評価機のHDDは「ST3100524AS」だった。
ベンチマークテストは、総合ベンチマークテストのPCMark 7、3D系ベンチマークテストの3DMark06、3DMark Vantage、ストリートファイターIV ベンチマーク、モンスターハンターフロンティア ベンチマーク【絆】を行った。
「XPS One 27」や本機の旧モデル「Inspiron 2320」のスコアを併記したが、Inspiron 2320のOSは64ビット版Windows 7 Home Premiumであるため、Inspiron 2320との比較については、あくまで参考程度に考えてほしい。比較に使ったPCの主なスペックは以下の通りだ。
各PCのスペック | |||
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機種 | Inspiron 2330 | Inspiron 2320 | XPS One 27 |
CPU | Core i5-3330S(2.7GHz/最大3.2GHz) | Core i5-2400S(2.5GHz/最大3.3GHz) | Core i5-3330S(2.7GHz/最大3.2GHz) |
メモリ | 6Gバイト(2Gバイト+4Gバイト、DDR3-1600) | 4Gバイト(4Gバイト×1、DDR3-1333) | 6Gバイト(2Gバイト+4Gバイト、DDR3-1600) |
ストレージ | 1TバイトHDD | 2TバイトHDD | 1TバイトHDD |
グラフィックス | CPU統合(Intel HD Graphics 4000) | CPU統合(Intel HD Graphics 2000) | GeForce GT 640M(グラフィックスメモリ2Gバイト) |
ベンチマークのスコアは、おおむねInspiron 2330の方が高く、XPS One 27よりも低い。PCMark 7はあまり差が出なかったものの、3D系ベンチマークテストでは大きな差が出た。さすがに外部GPUにはかなわないものの、従来機と比較すればスコアは大きく伸びており、Intel HD Graphics 4000と同2000のグラフィックス性能の違いを見せつけた形だ。
動画編集などの用途においては、高速なハードウェアエンコード機能「Intel Quick Sync Video 2.0」も備えており、PCMark 7でもEntertainment、Creativity、Computationといった動画処理関連のスコアはInspiron 2330と同2320間で差が開いた。
テレビやサブディスプレイにも使える多目的PC
評価に使用したInspiron 2330 プレミアム・タッチパネルモデルの直販価格は9万4980円だ(2013年2月22日現在)。文書作成やWebブラウジングといった普段使いには十分なスペックに、タッチとフルHD表示に対応した23型ワイドディスプレイが加わると考えれば、10万円を切る価格は魅力的に感じられる。オプションのテレビチューナー(9800円)を加えても10万円台だ。
一方、予算重視ならばCPUがCore i3-3220(3.3GHz)、メモリが4Gバイトとなるスタンダード・タッチパネルモデルがある。こちらは8万4980円とさらに低価格だ。
本機はアナログRGB入力とHDMI入力を備えているので、手持ちのノートPCを接続し、手軽にデュアルディスプレイ環境も構築できる。普段はノートPCだが、自宅での“重い処理”専用のセカンドマシンとして導入するのも悪くない。家庭用ゲーム機を接続するのもよさそうだ。省スペースなボディのおかげで、場所が取れずに困ることも少ないだろう。
普段使い、テレビ視聴、サブディスプレイとさまざまな利用シーンに対応するところが、Inspiron 2330の特長であり、コストパフォーマンスが高いと断言できる。新生活用に手ごろな価格のPCを探しているなら、ぜひ検討したい1台だ。
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