スマホ操作で簡単アクロバット! Parrot「ミニドローン」の衝撃(2/2 ページ)
「AR Drone」から4年、仏Parrotのドローンに2つの新型が登場した。エントリーモデルとなる「Rolling Spider」(ローリングスパイダー)と「Jumping Sumo」(ジャンピング・スモウ)だ。
「Jumping Sumo」
「Jumping Sumo」(ジャンピングスモウ)は、大きめの車輪を左右に備えた2輪型ロボットだ。同じくスマートフォンからの操作で、前後左右に自在に動く。なお、こちらは通信手段に2.4GHz/5GHzのWi-Fiを使用する。
ホイールを広げた「プレシジョンモード」と本体に近づけた「コンパクトモード」があり、ドライビングスタイルによって選択できる。例えば高速の安定走行がしたけらばプレシジョンモード。最高スピードは毎秒2メートルで、本体に搭載された広角カメラの映像を見ながら操作すれば、まるで自分が高速移動しているような体験ができる。一方のコンパクトモードでは敏しょう性が増し、狭い場所をすり抜けるようなアクションが楽しめる。バッテリーで20分遊べる。
もちろん、画面のアイコンやメニューをタッチするだけでジグザク走行や90度回転、スピンなどアクロバティックな動きができる。そして背面に備えているのは、同社が特許を持つ「スプリングマウントシステム」だ。バネの力で床面を強く押し、最大80センチもジャンプすることができる。
「本体には多くのセンサーが入っており、ジャンプしても常にホイールから着地する。高い場所に着地しても、ホイールを止めてその場にとどまるため、落ちることは少ない」(同社)。
そのときの状態を生き物のように示すこともある。目が緑に輝くときは、何も問題がなく、遊ぶ準備が整ったときだ。何か問題があると目は赤くなる。このほか、タイヤがしっかりと取り付けられていなかったり、不安定なポジションになるとノイズを発する。
アプリの新機能の1つに「ロードプラン」がある。コースとアクションを前追ってプログラミングする。例えば、3メートル走ってから90度回転し、ジャンプするといった行動のプログラムが可能だ。
「Jumping Sumo」の価格は1万9800円。黒、白、カーキ色の3色。8月発売予定で、7月中に予約注文の受付を開始する。
SDKを提供
クリス・ロバーツ氏によると、Parrotではmini Droneのソフトウェア開発者向けキット(SDK)を提供するという。「AR Droneの時と全く同じ。サードパーティーが関連するアプリなどを開発・販売できるようにする」。こうしたアプローチは、競合する玩具メーカーには見られないものだ。
「われわれが力を入れているのはイノベーションとテクノロジー。飛行安定性と操縦性などを磨き、1つの堅牢な製品を作っていることは、AR DoroneやAR Dorone 2.0で証明してきた。“mini Drone”はエントリーレベルの新カテゴリだが、この戦略を各国で展開していく」(同氏)。
関連記事
走る・跳ねる・飛ぶ「Rolling Spider」と「Jumping Sumo」を動画と360度ビューでグルッと体験
360度のパノラマVRを気軽に楽しめるリコーイメージングの全天球イメージカメラ「RICOH THETA」を手にして、パロットの発表会に潜入した。ケータイゲームの世界で“ゲーム機”を再発明――セドゥCEOに聞く「AR.Drone」
iPhoneでラジコンヘリを操作し、iPhoneの画面に送られるコックピット映像上でARシューティングを楽しむ。9月16日発売のラジコンヘリ「AR.Drone」は、こうしたユニークな特徴を持つ。開発元のCEOに、製品に込めた思いを聞いた。“本当に空を飛ぶ”フライトゲーム――iPhoneで動く前代未聞のヘリ「AR.Drone」
「モニターの中のみに閉じず、現実に外に出て遊べるゲーム」――ケータイで“空飛ぶ何かを操作する”という夢を叶えてくれるラジコンヘリ「AR.Drone」が日本に上陸する。iPhoneアプリで操作でき、機体に搭載したカメラの映像がiPhoneに映し出され、ARシューティングも楽しめてしまう。こんなおもちゃは見たことがない!16日に日本発売 今そこにあるSF「AR.Drone」を編集部で飛ばしてみた
iPhoneで操縦し、ヘリの視点で外の世界を見られる――「Parrot AR.Drone」が日本でも16日に発売。ITmedia編集部でさっそく飛ばしてみた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.