OS X Yosemiteの不具合まとめ:週末アップルPickUp!
MacとiOSデバイスがうまく連係できないときのチェック項目。
OS X 10.10 Yosemiteの正式リリースから約1週間が経ちました。新機能やデザインについて感想が飛び交うなか、徐々に不具合やバグについての情報も出てきたようです。
実際に動作確認したわけではありませんが、「ユーザー辞書が消失」「IllustratorやPhotoshopの旧バージョンの動作がおかしい」「Microsoft Office for Macの挙動が変」などの不具合が、ネット上に寄せられています(参考:Apple サポートコミュニティ)。
不具合報告の中でも特に目にするのが、「Instant HotspotやHandoffがうまく動作しない」という声。iOS端末とのテザリングが簡単にできる「Instant Hotspot」や、デバイスから別のデバイスへ作業を引き継ぐことのできる「Handoff」は、OS X Yosemiteの目玉機能の1つ。楽しみにしていた人が多いぶん、うまく連係できずガッカリしている人が多いようです。
もしかしたら不具合ではなく、単に対応モデルではないのかも? 実はMacはBluetooth 4.0(BLE)に対応した以下のモデルでしか使えません。ちなみに、AirDropを使ってiOS端末とMac間でファイル共有する場合も、同条件が必要です。
- MacBook Air(Mid 2012 以降)
- MacBook Pro(Mid 2012 以降)
- iMac(Late 2012 以降)
- Mac mini(Late 2012 以降)
- Mac Pro(Late 2013)
アップル公式のサポート情報ページには記載がありますが、YosemiteやiOSの「連係」ページにはMacの条件一言も書いてないじゃないですかやだー!
自分のMacが対応しているか不明な場合は、「option」キーを押しながらメニューバーのアップルマークをクリックし、「システム情報…」を選択。「Bluetooth」の項目を開き、「Bluetooth 低エネルギー(BLE)」「Handoff」「Instant Hotspot」の欄を見れば、それぞれ対応しているかどうか確認できます。
iOSデバイスでは、iOS 8を搭載した以下のモデルに対応しています。
- iPhone 5 以降
- iPhone 4s (iPhone の通話共有のみ)
- iPad(第4世代)、iPad Air、iPad Air 2
- iPad mini、iPad mini Retina ディスプレイモデル、iPad mini 3
- iPod touch(第5世代)
さらにInstant Hotspotを使うには、iOS 8.1が必要です。通信キャリアのテザリングオプションに入っているかも要確認。
これらすべての条件を満たし、MacとiOS端末側の設定を済ませたにもかかわらず動作しない場合は、不具合の可能性があります。今後のアップデートを待ちましょう。
アップグレード直後の不具合は恒例行事のようなもの。今回の報告を見ると、不具合の多かったOS X 10.9 Mavericksや、致命的なバグで公開中止になった先日のiOS 8.0.1に比べ、Yosemiteは割と優等生のようにも感じました。それよりInstant HotspotやHandoffの動作条件が複雑で脳内がパンクしそうです。
関連記事
週末アップルPickUp!:どれを買う? アップル新製品カレンダー
アップルさんが財布の息の根を止めにきてるような気が。デスクトップPCも5Kに:27型iMacがついにRetina化――5120×2880ピクセル
うわさ通り、ついにデスクトップPC「iMac」がRetina化を果たした。「Retina 5K display」を搭載して、標準構成で25万8800円からだ。ラインアップは3モデル:Mac miniも第4世代CoreとYosemiteにアップデート
2012年10月以来、約2年ぶりに省スペースPC「Mac mini」に新モデルが登場した。ラインアップは、従来の2モデルから3モデルに拡張された。価格は5万2800円(税別)から。林信行から見た最新OS Xの魅力:調和と美しさを追求した「OS X Yosemite」
OS X Yosemiteは、スマートデバイス時代におけるパソコンのあり方を再定義する歴史的OSになるはずだ。iWorkも同日提供:アップル最新OS X「Yosemite」正式版をリリース
最新OS X Yosemiteは、10月16日(現地時間)からMacApp Storeを通じてダウンロードできる。また、iWorkも同日より無償提供される。旧機種とスペック比較:「iPad Air 2」と「iPad mini 3」はココが進化した
同時発表となった「iPad Air 2」と「iPad mini 3」だが、アップグレードの内容は大きく異なる。それぞれの進化点を旧機種と比較しながらチェックしよう。世界最薄タブレット:6.1ミリに薄型化した「iPad Air 2」発表――新色ゴールド、A8X、Touch IDを採用【詳細版】
Appleが「iPad Air」の第2世代モデル「iPad Air 2」を発表した。世界最薄の6.1ミリ厚ボディに、A8X+M8のプロセッサ、Touch ID、強化したカメラなどを搭載する。マイナーアップデート:指紋認証搭載の「iPad mini 3」が登場 Retinaディスプレイモデルは「iPad mini 2」に
Appleが、6.9型ディスプレイを搭載する「iPad mini Retinaディスプレイモデル」をアップデート。指紋認証機能「Touch ID」を搭載した「iPad mini 3」を発表した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.