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企業内でファイル共有をする際のアクセス制御を考える仕事で使うNAS 第3回(4/4 ページ)

連載第3回では、WindowsサーバからASUSTOR NASに移行する際のポイントとして「Windows ACL」を取り上げ、アクセス制御の具体例を見ていく。

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移行で気をつけるポイント

 Windowsサーバをファイルサーバとして使用し、比較的上位のフォルダ単位でWindows ACLを設定していた場合は、ASシリーズにファイル移行後、再設定するのが手っ取り早い。だが、下位のフォルダやファイル単位、あるいは複雑なパーミッションを設定していた場合など、再設定が難しい場合もあるかもしれない。

 Active Directoryを、移行前から移行後も継続して利用する場合は、Windows ACLの設定をまとめてコピーすることで簡単に移行できる。ただし、通常のコピーではWindows ACLの設定は保持されない。FastCopyなどWindowsACLに対応したコピーツールを用いてアクセス制御情報とともにフォルダ/ファイルをコピーしよう。

FastCopyのサイト(http://ipmsg.org/tools/fastcopy.html)
「ACL属性」にチェックを入れてコピー

 Windows ACLは柔軟な設定ができる半面、ユーザー認証が厳密になる。通常利用ではあまり意識することがないかもしれないが、移行の際に思わぬ手間が増えることになりかねない。運用は慎重に行うべきだろう。

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 次回は独自のアプリマーケット「App Central」を使って、ビジネス向け機能を追加する例を取り上げる。

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NAS | ASUSTOR | 運用管理 | 初期設定 | ファイル共有

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