「VAIO Pro 13 | mk2」徹底検証――“ハイスペ構成”で真の実力を明らかに:復活のシルバーモデルは一味違う?(5/5 ページ)
昨今はWindows PCもタブレットや2in1が増えつつあるが、快適な文字入力にこだわるならばクラムシェルノートはやはり魅力的に映る。特にこの「VAIO Pro 13 | mk2」は、完成度が高い堅牢モバイルノートPCとして要注目だ。
持ち運ぶほどに上質さが実感できるタフネスモバイルPC
前回のレビューではVAIO Pro 13 | mk2のブラックモデルを一通り検証して、ビジネスで重視される堅牢性にこだわった「質実剛健」な製品という印象を受けた。
しかし、今回シルバーモデルを試用して感じるインプレッションは、むしろ「先代モデル以上にエレガント」であるということだ。底面のネジ穴を隠したクリアボトムではないし、側面からは端子類も見えており、ノイズレスというわけでもない。ただ、デザインの本質とはそういう理屈では説明できないところにあるはずだ。数々の改良を加えていながら、この外観ということで、デザインの底力はむしろ上がっていると感じる。
中身に関しても、高速なPCI Express SSDを搭載した構成で改めてテストした処理性能、バッテリー駆動時間、静音性、放熱性、いずれも文句ない仕上がりだ。高精度に組み上げられたボディのタイトな感覚、ソリッドな剛性感、しっかりとした押し心地がありながら静音のキーボード、そして明るく視認性のよい高品位な液晶ディスプレイなど、モバイルノートPCとしての総合的なレベルの高さを再認識させられた。
この完成度の高さは、使えば使うほど実感できるに違いない。あちこちに持ち運んでいれば、しばらく電源が確保できないことも想定される。机が狭かったり、なかったり、人が多い場所など、衝撃や振動を受ける可能性の高い場所で使う必要性が出てくるかもしれない。あるいは、外光や照明が強く差すような環境で使うこともあるだろう。
開発時の厳しい品質試験により、そういうさまざまな事態に遭遇しても耐えられそうな、しっかりした安心感が確保できているのは、先代機にはなかった強みだ。ヘビーなモバイルノートPCユーザーは、ぜひ検討していただきたい。
スペック詳細:VAIO Pro 13 | mk2(VJP1321)
VAIO Pro 13 | mk2(VJP1321)の主な仕様 | |
---|---|
製品名 | VAIO Pro 13 | mk2(VJP1321) |
メーカー | VAIO |
OS | 64ビット版Windows 8.1 Update |
本体サイズ(幅×高さ×厚さ) | 約322×216.5×13.2~17.9ミリ |
重量(実測値) | 約1.03キロ(1001グラム) |
画面サイズ(液晶方式) | 13.3型ワイド(IPS液晶) |
アスペクト比 | 16:9 |
タッチパネル | - |
デジタイザ | - |
ディスプレイ解像度 | 1920×1080ドット(約166ppi) |
CPU(コア数/スレッド数) | Core i7-5500U(2/4) |
動作周波数(最大) | 2.4GHz(3.0GHz) |
チップセット | CPU内蔵 |
vPro | - |
GPU | Intel HD Graphics 5500 |
メモリ | 8Gバイト(DDR3L-1600 SDRAM) |
メモリチャンネル数 | デュアルチャンネル |
メモリスロット(空きスロット数) | オンボード(0) |
ストレージ(評価機実装) | 512Gバイト(Samsung「MZHPU512HCGL」) |
ストレージフォームファクタ | M.2 |
ストレージ接続インタフェース | PCI Express 2.0 x4 |
光学ドライブ | - |
無線LAN | IEEE802.11a/b/g/n/ac(Intel DualBand Wireless-AC7265) |
Bluetooth | Bluetooth 4.0 |
NFC | - |
センサー | - |
有線LAN | 1000BASE-T |
ワイヤレスWAN | - |
キーボード | 日本語87キー |
キートップ仕様・形状 | アイソレーション |
キーピッチ | 約19(横)×18.5(縦)ミリ(縦ピッチは実測値) |
キーストローク | 約1.2ミリ |
ポインティングデバイス | 2ボタン式タッチパッド |
主なインタフェース | USB 3.0×3(1基は電源オフチャージ対応)、HDMI出力、アナログRGB出力(D-Sub)、ヘッドフォン/マイク兼用端子(3.5ミリ)、Webカメラ(92万画素 Exmor R for PC) |
メモリカードスロット | SDメモリーカード(SDXC対応、UHS-I対応) |
SIMカードスロット | - |
その他カードスロット | - |
スピーカー(音質補正ソフトウェア) | ステレオ |
マイク | モノラル |
指紋センサー | - |
セキュリティチップ | -(CTOで対応) |
セキュリティロックポート | - |
バッテリー動作時間 | JEITA 2.0:約9.4~10.4時間、JEITA 1.0:約11.4~12.4時間 |
バッテリー仕様 | 32.63ワットアワー(バッテリーリポートコマンドの値) |
ACアダプタ実測サイズ(幅×奥行き×高さ) | 38×104×27ミリ(突起部除く) |
ACアダプタ実測重量(本体のみ/ケーブル込み) | 196グラム/239グラム |
ACアダプタ出力仕様 | 40ワット出力、定格10.5ボルト/3.8アンペア、5ボルト/1.0アンペア(USB) |
ACアダプタ対応電圧 | 100~240ボルト(50/60Hz) |
DC端子形状 | 丸形 |
プラグケーブル端子形状(ACアダプタ側) | 2ピンメガネ型 |
防水/防滴 | - |
カラーバリエーション | シルバー(ブラックも選択可能) |
オフィススイート | -(CTOで対応) |
直販価格(税別) | 評価機の構成:22万6800円、最小構成:10万9800円 |
発売日 | シルバー:2015年7月2日(6月24日受注開始)、ブラック:2015年6月11日(6月3日受注開始) |
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