「VAIO Z Canvas」は今秋に米国でも発売へ:ティーザーサイトを開設
ソニーから分離した新生VAIOの製品は日本国内のみで販売されているが、クリエイター向けタブレット「VAIO Z Canvas」は初めて海外でも販売されるモデルとなる。
海外での反響を受けて米国販売に踏み切るVAIO
VAIOは5月21日、クリエイター向けタブレット「VAIO Z Canvas」を今秋より米国でも販売する計画を明らかにした。検討中の段階であり、詳細は後日追って発表するとしている。この発表に伴い、米国モデルのティーザーサイト(英語)が公開された。ちなみに日本市場では5月21日に受注を開始し、5月29日に発売となる。
VAIO Z Canvasは、クリエイター向けの超高性能なWindowsタブレット。Adobe RGBカバー率95%で解像度2560×1704ピクセル(3:2)の12.3型液晶ディスプレイ、4コア/8スレッド対応のCore i7-4770HQ(2.2GHz/最大3.4GHz)、最大16Gバイトのメモリ、最大1TバイトのPCI Express 3.0 x4(32Gbps)接続SSDなど、タブレットとして突出したハイスペックをA4サイズ、厚さ13.6ミリ、重さ約1.21キロのコンパクトボディに凝縮した。
タブレット本体には、キーボードを使わずにクリエイティブアプリの各種操作ができるショートカットキーメニュー表示ボタン、誤作動を抑制するタッチパネル無効化ボタンも装備。クリエイターからのフィードバックを受けてチューニングした筆圧対応のデジタイザスタイラス、ペンで描きながら自由にレイアウトして使えるワイヤレスキーボードも付属する。
ソニー時代のVAIOは日本に限らず、海外市場でも製品を販売していたが、ソニーから分離したVAIO新会社にPC事業を引き継ぐ際に販売地域を日本国内に限定し、海外市場からは撤退していた。ところが、VAIO Z Canvasの試作機を米国イベント(Adobe MAX 2014)に参考出展したところ、現地のユーザーやクリエイターから予想以上の反響があったため、今秋の米国発売に向けた準備を始めたという。
新生VAIOは日本のみで製品を販売しているため、ソニー時代と比べて、出荷台数が限られ、パーツの調達でスケールメリットを生かせないこと(調達コストがかかること)が課題の1つとなっているが、VAIO Z Canvasの米国発売を皮切りに海外での販路を拡大していけば、そうした問題の改善にもつながることが期待できる。
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