レビュー

A3ノビ対応で2万円を切る「HP Officejet 7510」の“戦略的費用対効果”を検証する競合最安値の新鋭プリンタ(3/4 ページ)

世界市場トップのHP Inc.が日本市場における起死回生を目指して投入する新モデルは、コストを抑えつつ多彩な機能を導入した。その使い勝手を試してみた。

本体操作UIとプリンタソフトウェアの使い勝手を試す

 実機での使い勝手を確認していこう。本体上部前面の中央にプリンタコントロールパネルを配置している。2.65型カラーLCDタッチスクリーンを中心に、その左側に3つの物理ボタン(ホーム、ヘルプ、戻る)を用意する。小型だが、画面は明るく視認性も高い。タッチの反応も良好だ。画面の基本メニューはコピー/ファックス/スキャンの用途ごとで構成している。ワイヤレスLANやWi-Fi Direct、HP ePrint、インクや環境機能の設定もできる。

2.65型カラーLCDタッチスクリーンで直感的な操作が可能。基本機能から各種設定、インク残量のチェックなどができる

 PCとの接続設定は、インターネット経由でHPプリンタソフトウェアをインストールしたのち、オンラインでアカウントを作成してからアクティブにするという手順で行う。時間にして5分程度で完了する。指示通りに従って進んでいくだけなので、設定で迷うことはないだろう。

 プリンタドライバは、従来のOfficejetと同様のデザインで、タブ形式で3つの要素「レイアウト」「用紙/品質」「印刷ショートカット」に分類している。

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Webページを使ったセットアップメニューを利用すれば、ウィザード形式の指示に従って設定が行える
ドライバでできる設定項目は従来のHP Officejetシリーズと同様だ

 そのほか、Officejet7510で用意する機能を利用するために「HPプリンタアシスタント」や「ツールボックス」という専用ソフトウェアが付属する。HPプリンタアシスタントでは、印刷/スキャン/ファックスに関する各種詳細設定や、インクやサプライ品が購入ができる「ショップ」メニュー、オンラインヘルプ、「推定インクレベル」を確認できるツールなどを統合している。

 「ツールボックス」では、デバイスレポート、デバイス情報、プリンタサービス、プリントヘッドなどの詳細情報が一目でわかるようにまとめられている。これらは、Officejet7510を利用していく上で、心強い便利なツールとなりそうだ。

HPプリンタアシスタントでは、設定のほかに消耗品の購入も可能だ
ツールボックスでは、印刷品質の向上に必要なアドバイスやプリントヘッドの調整、クリーニングを行うメニューを用意している

 Windowsストアアプリで提供している「All-in-One Remote」では、印刷とスキャンといった操作のほかに、各種設定などHPプリンタアシスタント同様の機能が、タッチ操作に適した大きなアイコンで行える。

All-in-One Remoteは、タブレットなどのタッチ操作がメインのデバイスで使いやすいユーザーインタフェースを備えている

 AndroidやiOSデバイスからスキャンやプリントも可能だ。HP Officejet 7510をインターネット接続しておけば、特定のメールアドレスに対応フォーマットの画像やドキュメントを送信するだけで印刷が行える「HP ePrint」やWi-Fiダイレクトによる印刷、前面に備えたUSBスロット経由でのダイレクトプリント機能にも対応する。特に、ダイレクトプリント機能は、サポートする画像形式がJPEG限定だが、USBメモリから直接印刷できる。

HP ePrintサービスでは、専用のメールアドレスに印刷したい画像を送信すると印刷をしてもらえる

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