爆速でも冷える! Skylake+GTX 980搭載のダブル水冷モデル「NEXTGEAR i650PA2-SP」徹底検証:“これから”のゲーミングPCを買うなら(3/3 ページ)
ゲーミングPCブランド「G-Tune」にラインアップされる「NEXTGEAR i650PA2-SP」は、最新かつ最高峰のパーツで固めた構成に水冷システムを導入した注目のモデルだ。
ゲームはもちろん、クリエイティブ向けとして文句のない性能
ベンチマークテストで性能をチェックしよう。評価機の構成は、CPUがCore i7-4790K、メモリが32Gバイト(PC4-17000 16Gバイト×2)、グラフィックスカードがGeForce GTX 980(4Gバイト)、データストレージが1TバイトHDD、OSが64ビット版Windows 10 Homeという内容だ。
CINEBENCHのスコアはCPUの処理性能の目安になる。CINEBENCH R15では881、CPU(シングルコア)は180と、Core i7-6700K搭載機として妥当なスコアが出ており、Core i7-6700Kのパフォーマンスをきっちり引き出していることが分かる。
ストレージの性能は、CrystalDiskMark 5で測定した。シーケンシャルリードは2215Mバイト/秒と、PCI Express 2.0 x4の理帯域(2Gバイト/秒)を上回るスコアをマーク。これまたSM951の性能をしっかりと引き出せている。新世代CPU/チップセットのアドバンテージがはっきり現れた形だ。Serial ATA接続のSSDを使い慣れている方ならこの爆速感ははっきりと体感できるだろう。
PCで行なう一般的な作業をシミュレートする内容のPCMark 8は、比較的負荷が低いHomeでは4861と目立たないスコアになっているものの、Creativeではハイエンドならではの7102という好スコアをマーク。クリエイティブユースにも十分耐える性能がある。
GeForce GTX 980を搭載しているだけあって、3D描画性能も優秀だ。ハイエンドゲームマシン向けのテストである3DMark/FireStrikeでは10000を軽く超えるスコア、FINAL FANTASY XIV:蒼天のイシュガルドベンチマークでもDirectX 11モードの最高品質(1920×1080ドットフルスクリーン)で13031と、きわめて高いスコアをマークした。もちろん、評価は「非常に快適」だ。
ダブル水冷ということで静音性と冷却性能も注目される。動作音については、アイドル時でも結構な音がするが、ゲームプレイをしてもほとんど変わらない。CPUにフルに負荷がかかる場合のみ一段階大きな音になるといった具合だ。
一方、温度を見ると、3DMarkを2回ループさせた最高温度でも47度と強烈に冷えており、CPUも60度と冷却も十分にできていることが分かる。標準では冷却優先のセッティングになっているようで、その影響か静音性に関して特別なアドバンテージは感じられないものの、冷却性能の高さは心強く、描画負荷の高いゲームを安心してガンガンプレイできるだろう。
前面正面15センチの距離からの測定(室温23度) | 騒音レベル |
---|---|
アイドル時 | 44デシベル |
低負荷時 | 44デシベル |
高負荷時(3DMark) | 45デシベル |
高負荷時(CINEBENCH) | 49デシベル |
将来性の高い快適ゲーミングマシン
マウスコンピューターのWebサイトでの直販価格は、27万3024円(送料、税込み)となっている。
さすがに安くはないが、それでも新世代の最上位CPUに32Gバイトの大容量メモリ、PCI Express 3.0 x4接続の超高速SSDと大容量HDDのデュアルストレージ、そしてハイエンドのGeForce GTX 980搭載グラフィックスカードで構成される豪華仕様に加え、さらにダブル水冷という付加価値も備えているのだから、十分納得できる価格だろう。
APIオーバーヘッドを大幅に削減したDirectX 12を導入したWindows 10は、ゲーミングに有利なOSといわれている。OSの発売から数カ月経ち、そろそろゲーミングPCを新たに導入しようと考えているユーザーも少なくないと思われる。
第6世代Coreを中心に先進パーツで固め、将来も通用する高いパフォーマンスを備えた本製品は、“これから”を見据えたゲーミングPCの有力な選択肢になるはずだ。
→PC USER特設ページ「mouse computer station」
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