2016年春の「LAVIE Hybrid Frista/ZERO」で変わるライフスタイル:もっと自由に、もっと気軽に(2/2 ページ)
LAVIEの2016年春モデルは、「Hybrid Frista」と「Hybrid ZERO」が主役。両機種の特徴を、NECパーソナルコンピュータの担当者が語った。
「Windowsは(物理的に)重い」を覆す「Hybrid ZERO」
Hybrid ZEROは、その前身である「LaVie Z」の頃から、「とにかく軽い」ことを重視して開発されてきた。2016年春モデルでは、13.3型のクラムシェル・2in1モデルに加え、「第2のZERO」として11.6型タブレット・デタッチャブルモデルを追加した。
11.6型モデルは、タブレット単体モデル(HZ100/DA)が約398グラム、デタッチャブルモデル(HZ300/DAおよびHZ330/DA)が約798グラム(モバイルパワーキーボード装着時)となる。いずれも、同画面サイズの中では世界最軽量(NEC PC調べ)だ。森部氏は、「Windowsは、特にタブレットが(物理的に)『重い』という固定概念があるかと思うが、それを本当に崩すような商品」と、太鼓判を押した。
デタッチャブルPCは、タブレット(本体)とキーボードベースの接続部の構造が複雑になりがちで、軽量化は難しいとされている。Hybrid ZEROの11.6型モデルでは、「日本のエンジニアリングの匠(たくみ)の技」(森部氏)を随所に使うことでその課題を克服している。
タブレットの背面と内部フレームには、軽くて剛性もあるリチウムマグネシウム合金を採用した。また、ドッキング状態で使ったときの転倒を防止するために、タブレットとキーボードの重量配分を最適化し、それぞれの部品配置にも細心の注意を払い、開いたときにヒンジで本体が持ち上がる構造にした。結果、重量バランスを確保しつつ、軽くて丈夫なデタッチャブルPCに仕上がった。ヒンジで本体が持ち上がることは、キーボードがより打ちやすくなる副次的効果ももたらしている。
デタッチャブルモデルは、厚みが増しやすい傾向にあるが、Hybrid ZEROの11.6型モデルではキーボード装着時でも約13.4~17.9ミリと厚みを抑えている。また、軽量モデルだとバッテリーの持ちが不安だが、モバイルパワーキーボードと組み合わせると最大約10.3時間駆動でき、日帰り出張には十分な駆動時間を確保できる。
軽量で持ち運びやすいという魅力を生かすため、Hybrid ZEROの11.6型モデルでは従来のNEC PCの個人向け製品としては初めてのLTE/3G(W-COMA)モデム内蔵モデル(HZ330/DA)を用意した。SIMロックフリーで、好きな通信事業者のnanoSIMカードを挿して使える。ただし、対応周波数帯はNTTドコモのLTE(Xi)と3G(FOMA)のネットワークに最適化されている。SIMカードスロットは、nanoサイズに対応しており、ピンを使って取り出す形式となっている。
また、アウトカメラに「Intel RealSense」対応3Dカメラを採用したモデル(HZ330/DA)も用意している。このモデルには、3Dスキャナアプリがプリインストールされており、スキャンしたデータを使って3Dプリントすることもできる。NEC PCは、「HIGH TOUCHプロジェクト」という2015年12月にIntelと共同で立ち上げた。ハッカソン、イベントや開発サポートを通して、パートナーとの「共創」を通して、RealSense普及を目指すという。
さらに、機動性を生かすオプションとして「フラットカバーキーボード」も用意する。タブレット部を自立させるためのスタンドも一体化したキーボード兼カバーで、重量は約187グラム。HZ100/DAと組み合わせると合計で約585グラム、HZ300/DA・HZ330/DAのタブレット部と組み合わせると合計で約597グラムと、600グラムを切る重さで使える。
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